2011年04月12日

心洗われるようなメッセージと歌5

ある友人のfacebookのおかげで、チェルノブイリ原発事故の現場から3.5kmという近距離で、6歳のときに被曝したウクライナの女性ナターシャ・グジーさんのメッセージと歌を、Youtubeで見つけました。


実際の原発事故を体験した者が語る言葉の重み。


そして、彼女が祈るように、心をこめて歌う「千と千尋の神隠し」の主題歌、「いつも何度でも」。


聞いていて、ただ涙があふれてきました。


こんなに奥深い意味のある歌詞とは、あらためて驚かされました。


これはチェルノブイリとヒロシマをテーマにして、広島の原爆記念日、おそらくは2008年8月6日に放映されたTV番組のようです。


あたかも、まるで今回の原発事故に向けたようなメッセージの内容であり、不安や恐怖におののく福島の避難者の方々をなぐさめ、勇気づけるような歌みたいに聞こえてきます。


皆さんも、是非、ご覧ください。






  

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2011年04月03日

生命の力と意味の再発見

  
 大地震や津波で、一瞬にして家屋や家族を失い、命がうばわれてしまう。

 そして、ますます状況が悪化していく原発事故による放射能汚染。

 まさにわれわれの人間の生命が現実の危機に直面しており、その尊厳と意味があらためて問い直されるべき時期に来ているようです。

 こういう現実に、真正面から立ち向かわなければならない私たちみんなに向かって、2つの言葉を贈ります。

 治る可能性は500人に1人と医師に言われたような難病にかかりながらも、それを自力で見事に治癒させた、米国の有名な文化人、ノーマン・カズンズの言葉です。

 彼は、広島・長崎の原爆投下では、原爆の被災地を取材して現場のたいへん悲惨な状況を目の当たりにして、ひとりの人間としてひどく心を痛め、まっさきに救済基金を作り、被曝者の治療と救済に当たった米国人の良心の象徴ともいえる、きわめてまれな人間でした。

 実際に、彼は、原爆でひどいやけどを負い、孤児になってしまった日本人の少女を養女としてひきとり、自分の家族として分け隔てなく育てた人物であり、実に心の大きな人間でした。



「 生命力というものは、
  地球上でもっとも理解されていない力なのかもしれない。 」

                       −ノーマン・カズンズ



「 我々は、生命の神秘を解明できないかもしれないが、
  しかし一つのことは確実に我々の能力範囲にある。
  我々は今よりもっと人間の生命を大切にすることができる。 」

                       −ノーマン・カズンズ



「 人が自分の生涯と業績とをふりかえるとき、
  たとえ少数にせよ、若干の人たちに、
  人類に属していることを本当に誇りと感じさせ、
  さらにその誇りにふさわしい者になりたいという
  熱望を抱かせた思いがあれば、  
  人生それ以上の満足は考えられないだろう。 」
       
                       −ノーマン・カズンズ



  
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2011年03月10日

人は死んだら、どこに行くのか?

昔、ダーティー・ハリー役で有名だった俳優のクリント・イーストウッドが監督をしている映画「ヒア アフター」(「HEREAFTER」)を3月3日の晩に見ました。

まさに「人は死んだら、いったいどこに行くのか?」という、大きなテーマを、突如としておこった身近な人の死や、自らの臨死体験を見すえることにより、自らの生というものに向き合わせ、新たに生きる意味を再発見していく、というストーリーで、私たちの心に、生きている現実の何かとてもかけがいのない大切なものを余韻として残してくれる映画です。

たまたま話題の映画「ソーシャルネットワーク」を見に行ったときに、映画の予告編でやっていて、偶然知ったものです。

われわれ誰もに、いつかは訪れる現実としての死というものを、淡々と見つめ、誇張な描写もせず、死について知ったかぶりもせず、わからないことはわからないままに残しながら、そこから、新たに生きる意味を見出していきます。

秀作だと思います。クリント・イーストウッドは監督としても、大した才能だと思います。


死を真正面から見すえることで、

新たな生がひらく



いい映画ですので、是非、見てみてください。

おすすめします。





  
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2011年02月28日

がんになった友へのメッセージ

facebookの交流を始めた中で、海外のカナダからの発信で、すばらしくシンプルで、奥深い言葉に出会いました。


ここに、皮膚がんになってしまった友に向けて、励ましのメッセージとして贈ります。



Take every chance.

Drop every fear.




意訳すと、こんな感じでしょうか。



ひとつひとつのあらゆるチャンスをつかみ取り、

恐怖をひとつひとつ捨てていけ。




MKさん、大丈夫ですよ、私がしっかり見守っていますから。


  
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2011年02月27日

思いがけなく、がんになってしまった友へ

初期であろうが、末期であろうが、がん患者で長期生存や驚異的な回復をした方すべてに共通している大前提があります。

それは、まわりがなんといおうがかまわず、自分自身で、とにかく「生きる」と決めてしまった、ということです。

とにかく素直に「生きる」と決めてしまった人は一番強いのです。

「生きる」と心から本気で決断できた人は、生きのびます。

「生きる」と決意した人は、生ききれるのです。

これこそが、まさに、生きる力の再発見であり、治る力の再発見なのです。



「治る力」の再発見−自然治癒力を生む生命の原理


  
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2011年01月26日

この事実にはえらく感動してしまいました

偶然、この動画をYouTubeで見つけました。

見ていて、何か心が洗われる思いがしました。

ただただ唖然として驚き、感動し、泣けてきてしまいました。

人間の持つ可能性とは、実にすごいものですね。

ここまでできるものなのか。

「自分だって、やればできる」と信じて、行動し続けることが、現実にどれだけすごいことを成し遂げるのか、ということのいい例だと思います。

でも、その背後にある、すさまじいまでの努力。

また、あたりまえの普通の子供として育てたお母様がえらいし、すごい。

私も大いに励まされ、めげそうなときにも立ち向かう勇気が湧いてきました。

ありがとう。

本当に人間って、不可能だとあきらめなければ、すごいことができてしまうのですね。

何かBBCの事件に怒ったあと、胸がすーっとしました。


  
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2011年01月25日

問題のBBC放映番組の「日本語字幕つき動画」を見つけたのでアップしました

私は、今回は、どうしても書かずには入られない衝動に突き動かされて、昨晩は、徹夜でブログを書きました。

動画をアップしても、英国人の癖のある英語は、英語がわかる人でも聞き取りにくいことがあります。

多くの日本人は、本当のところのニュアンスが言葉の会話からたしかめられなくて、もどかしく思われていたことでしょう。

とても幸いなことに、丁寧にかなり正確に、YouTubeの動画に字幕を付けてアップしてくれた方がいたようで、これは多くの日本人が言葉のニュアンスを理解できるため、たいへんありがたいもので、わざわざそうしてくださった方に心から感謝いたします。

こういうときにネットでさりげなく、皆さんお助けになってくださる方がいることはとてもうれしいものですね。

その字幕付き動画をアップしておきますので、どうぞ会話の意味がよくわからなかった多くの方々にご覧いただきたいと思います。




  
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2011年01月24日

緊急告知−BBCという英国の公共放送で堂々と放映された信じられないようなTV番組

歴史と格式のある世界的に有名なBBCという英国の公共放送で信じられないようなTV番組が放映されました。

これを知って、TV番組の内容を見て、たしかめた私はショックを受けました。

BBCは世界的に有名な英国の公共放送であり、ちょうど日本でいうNHKにあたります。

今までに、数々の優良番組を制作してきており、とくに科学と教育に関する立体的で興味深いTV番組の数々には、いつも私は感動し、敬服すらしていたものでした。

ところが、たまたま開いたYahoo! ニュースで、BBCがTV番組で、被爆者を笑いものにした、というような記事があったので、まさか!と思い、YouTubeでチェックしてみました。

NHKのBS1での報道は、押さえ気味、控えめに、フジテレビの報道は、かなり長くBBCの問題のTV番組そのものを放映し、紹介していました。

番組の様子を見てみて、これは、かなり悪質で、面白半分に、原爆の実際の被爆者が名指しで特定された上で、故意にお笑い番組のブラック・ジョークに利用されている事実を知り、どうしようもない憤りをおぼえました。

英国(とくにイングランド)という国は、プライド高く、紳士的な国のように見えますが、階級社会のせいもあってか、裏の面では、へんに神経質で偏屈で、実に陰湿に皮肉っぽいところがあり、そういうシニカルなブラックユーモアが好きな国でもあります。

そういう英国人のネガティブな部分をおもしろおかしく風刺して誇張し、コメディにして、世界的に大ヒットしたのが、「ミスター・ビーン」ともいえます。

英国人の、へんに神経質で皮肉っぽい気質を、ロンドンに滞在した折に何度も実体験している私は、なんで「ミスター・ビーン」が世界的に大受けするのか、よくわかったような気がしたものです。英国人たちにとっては、自分たちのネガティブな気質を見事に表現している自嘲的なブラックユーモアであり、他の海外の人たちには、「ミスター・ビーン」の世界に、そのいやらしいくらいの英国人気質が非常に上手に誇張して描けているがために、よーくわかる、わかると、共感を持って笑いこげるわけです。ですから、私は、そういう「ミスター・ビーン」的笑いのファンでもあります。

ですが、今回、BBC制作の、人気のあるらしいTVコメディ・クイズ番組で、実際に行なわれたことは、ブラック・ジョークのレベルどころではありません。

例えて言えば、アウシュビッツでのユダヤ人虐殺を正当化して、その悲惨な犠牲者を、笑いの種にして、聴衆の受けをねらうような、実に下劣で、卑劣で、下品極まりない、ゼッタイに人間がここまで落ちてしまってはならないような愚劣な内容でした。

ユダヤ人なら、すぐに強い抗議行動をとり、強力な圧力を放送局にかけてきて、国際的な制裁を求めてくるでしょう。

実際、大量虐殺はなかった、というような記事を載せた日本の雑誌が、国際的なユダヤ人人権団体から強い抗議と圧力をかけられ、ただちに廃刊に追い込まれたケースが実際にありましたね。

YouTubeに投稿されていた動画へのコメントで、とくにNHK BS1の報道が早かったので、すぐに英語で、抗議のコメントを書いたところ、英語を使う外国人あたりから、日本人は英語力がないから、イギリス人のユーモアを理解できず、誤解している、これは被爆者を笑いにしているのではなく、二重被爆の彼の例をむしろたたえて、英国の鉄道会社のだらしなさを皮肉っているものだ、などというコメントもありましたが、私は英語がかなりわかるので、BBCでの放送番組を丸ごと全体を何度も見ましたが、二重被爆をして昨年亡くなられた山口さんをくりかえし肴にして、実にシニカルな笑いの種に使っている事実は揺るがすことのできない証拠(エビデンス)と断言できるものでした。



私は、これは明白な被爆者への侮辱であり、日本の被爆者のみならず、世界中にいる放射能被爆者への侮辱であり、いや、歴史上こういう悲惨な体験を強いられた被爆者全員と日本人全体に対しての完全な侮辱であると感じざるを得ませんでした。

また、国民の医療を無料で行なう英国は、むしろ福祉に対しては米国とはちがう見識がある国で、身障者に対しての公共では、かなり配慮をしている国でもあります。

ということは、この低俗で悪質なお笑い番組を制作したり、それを見て笑っている英国人ばかりが、大多数の英国人ではないはずです。

それならば、同時に、むしろ良識のある善良な英国民のイメージを国際的に著しく落とし、結果として英国民をはずかしめるような番組になってしまっているのではないでしょうか?

私が英国人ならば、英国人の誇りと品格を著しく損ねた罰として、番組責任者と司会者と参加者を、全員、銃殺したくなりますが。英国人の許しがたき恥ですから。


私は、即座に、BBCのホームページの苦情を受け付ける窓口から、きちんと自分名前を名乗った上で英文で明確な抗議文をBBCに送り、謝罪などでは手ぬるいので、番組担当プロデューサー・デイレクターと番組出演者からの謝罪、および、彼ら全員の解雇を求め、かつ国の公共放送が行なったことで、被爆者の名誉と人権を著しく損ねた日本と日本人全体を侮辱した内容なので、英国政府からの直接の謝罪を求めました。これくらい要求しないから、日本人はなめられるのです。

アングロサクソンという白人は、歴史上、多くの国を侵略し、植民地にし、人を奴隷化して、自分たちはうまい汁を吸ってきて、それを正当化する人たちですから、非常にしたたかでずるいくらいに小利口な連中です。

ですから、すぐに、自動返信システムで、あらかじめ用意されているらしい、単なる自分たちが責任をかぶってクビにならないように、ソツなくいいわけしただけの内容の文面を担当プロデューサーの名前で送ってきました。(ここらへんは、ただ無視して知らん顔してごまかす日本よりも上手です。)

おそらく日本のマスコミ宛に出したものと内容は同じだろうと思います。

日本のマスコミは、いっせいにBBCが謝罪、と書きましたが、真っ赤なウソです。これは明白に謝罪などではなく、単なる自分たちが責任をかぶらない保身のための巧妙ないいわけと自己正当化のための釈明にしかすぎないことを私は、はっきりと読み取りました。

この文を「謝罪」と報道する日本のマスコミの頭の悪さには、驚かされます。もしかすると、事なかれ主義の外務省あたりから、一応、謝罪のようなかたちで返答を得たのだから、そう解釈し、穏便に処置しろ、というお達しでもあったかのようです。

というのは、BBCの番組内容をそのままかなり長く引用してインターネット上の報道をしていたフジテレビ系のニュースが、急にすでに報道したその番組を編集しなおしてきている様子があり、わざとそのBBCの番組で放送された内容があまりわからぬように加工したような処置をしてきたからです。BBCとの取引や関係を重んじて、会社幹部がニュース編集担当に圧力をかけたのかもしれませんね。実際、日本を売り渡す売国奴は、日本の側にいるのかもしれません。

私は、海外には国際会議などで、ここ20年間でおよそ900回以上世界を飛び回って、いろいろな人種の方々と実際につきあってきた人間なので、世界の中で、とくに欧米人らに、いかにはっきりものを言わないあいまいな日本人がなめられているか、よく知っています。そういう連中にやたら媚を売る日本人もいます。

今回の問題は、前原外相や菅首相が、自ら国際的な外交上支障をきたすような大問題として取り上げて、BBCと英国政府に、直接、抗議をして、在住の英国大使を呼び出し、英国政府とBBC責任者の、自分たちの責任を全面的に認める「無条件な謝罪」を強く要求し、番組出演者と責任者全員の「解雇」をはっきり要求すべきでしょう。それくらいできないならば、いつまでたっても日本は腰抜け外交です。とくに欧米人は、くどいくらい言語化して、ハッキリ主張しないと、全然わからないし、わかろうともしない連中なのです。

この問題は、日本人が世界から、これ以上なめられないためにも、断固として国際問題化するべきでしょう。被爆者を特定してブラックジョークの笑いのネタにするなど国際的な人権問題としても許されないことです。

あんな適当ないい訳の文章を「謝罪」と報道するほど、英語力のない間抜けな日本のマスコミではゼッタイあかん、と思います。

証拠に、私のちゃんと名前を付けて書いた論理的な抗議文に対して、すぐに自動返信システムでこちらに送ってきた、事が深刻化してきたときのために、あらかじめ自分たちの責任のがれに巧妙に用意されていたような文面を公開しておきます。皆さんも、インターネットでの翻訳機能を使うなりして英語をチェックしてみてください。

自分たちの責任で制作したくせに、人ごとのように、今回のようなことになってしまい、たいへん残念だ、とか他人事のように書いてきています。

被爆者をあえて特定して、原爆という人類の悲劇を、平気で下劣なお笑いの種に使ってしまったことに対する反省など、一行も書いてないのです。


これは、責任問題になったときに、責任をかぶらないよう上手にごまかそうとする欧米人の典型的な常套手段ですので、覚えておいてください。したたかな連中に対しては、お人よしなだけの対応をしていては、ますます日本と日本人を甘くみられるだけです。

これは、改めて、このグローバルな国際社会で、BBCに制裁を与えるくらいな気持ちで、断固として日本人は妥協しないことが必要です。

むしろ心ある英国民を味方にしていくくらいの気持ちで、「人間の尊厳」の国際的な大問題として、堂々と英国政府とBBCに妥協なく、対処すべきです。


その方が、内容が正しく的を得ていれば、個人主義の欧米社会では、かえって評価されるものなのです。

今こそ、日本人は、弱者を笑いものにして、本音では何も反省もしていないBBC側と英国政府に対して、日本人をなめるのもいい加減にしろ、とはっきり発言し、妥協のない態度で示すべきなのです。

BBC側は今後の参考にするとだけいっているだけで、反省などまったくしていません。被爆者に対しての誠意などまったくありません。その証拠に、直接BBCのホームページから、問題の番組をたしかめようとすると、日本からアクセスすると、すでに日本人の感情をこれ以上逆なでしないようにと、すでに視聴できなくなっていますが、UK内では、まだ、人気のお笑い番組の過去の放映分として今でも平気で視聴できます。だから、かえってその証拠を事実としてたしかめることができた、というものです。

このブログでは、日本で放映された、比較的わかりやすく、あまりカットしないで放映しているニュース(Youtube)と、BBCから直接の動画映像をゆるがせない証拠として、このブログに紹介しておきます。(このブログを書いた後、日本人たちの抗議によって、BBCは、とうとう今まで公開されていたその動画を閉じたようです。それまでは野放し状態で公開されていました。1/26/2011 追記)



とくに、番組の背景に、いまわしい原爆のきのこ雲を両脇に飾って、その真ん中に実際の被爆者である山口さんの顔写真を飾るなど、とんでもない許しがたい人間として許せない侮辱行為を英国の公共放送はやっていて平気でいるわけです!

心ある日本の皆さん、こういうときに、だまっているのは、もうますますグローバル化していく社会では通用しませんから、はっきりよくないことは、よくない、と堂々と世界に向けて、日本と日本人の誇りにかけて明確に主張していきましょう。


最後に、このBBCのTV番組の制作担当プロデューサーとディレクター、さらに番組の司会者と参加者全員の名前と担当プロデューサーからの自動返信によるいい訳文面を、彼らに責任逃れをさせないためにも、はっきりとここに公開しておきます。

なぜなら、これは、彼らの故意による、日本人全体に対する、きわめて悪質な侮辱ですから、日本人と心ある多くの英国人の名誉回復のためにも、彼らの「永久解雇」を求めて、ここに実名を公開しておきます。

BBCの件、英国の出演者、責任者の名前は以下のとおりです。

Presenter  Stephen Fry ( 司会者 )
Participant Alan Davies
Participant Bill Bailey
Participant Rich Hall
Participant Rob Brydon
Director   Ian Lorimer  ( 番組担当ディレクター )
Producer  Piers Fletcher ( 番組担当 プロデューサー )
Producer  John Lloyd.  ( 同 プロデューサー )


また、BBC側から来た、謝罪文ではまったくない、巧みないいわけ文の実際の英文内容は以下の通りです。参考にしてみてください。むしろ、山口さんという稀有な驚くべき存在を知らしめるために、などというニュアンスでご機嫌をとろうとしてきていますが、なんでそれなら、あのような故意の悪意ある笑いのネタに特定したのか、といってやりたくなります。日本人が英語わからないと思ってなめるなよ、です。

なお、最後に、FNNのインターネットニュースで、まずBBCに直接、抗議し、これは国としても抗議すべきだ、と勇気ある進言を日本大使館にした、在英日本人にインタビューした動画を見つけましたので、どうぞクリックしてご覧になってください。

彼らは、非常に冷静に正しく状況を観察しており、イギリス流なブラックジョークで悪意はないにせよ、原爆という人類の悲劇をネタにお笑いにするにはおかしいし、その悲惨さにまったく触れないままで安易に取り扱ってすませたことは許しがたく、大いに失望した、と実に正論を述べていました。

ああ、海外で、日本人の誇りを失わないで、がんばっている日本人がいるんだなあ、と目頭が熱くなりました。こういう人たちこそ、本当のサムライです。感動してしまいました。彼らこそ蔭のヒーローです。日本と日本人への不当な辱めに対し、断固ノー!と訴えたのですから。

勇気ある在英の日本人の彼らに強く指摘されなければ、ふだんはただ新聞の切抜きばかりをしているだけともいわれている日本大使館や外務省は、まさに自分たちからは知っていても自発的に何もしようとしなかったわけで、まさに腰抜けですね。すべてに判断・行動が遅すぎますし、その情報感覚の鈍さと、なんとかあいまいに無難におさめようと画策しがちな、事なかれ主義の役人根性ときたら、日本人としてただ恥ずかしく思う限りです。ですが、今回は重い腰をあげて、約1ヶ月遅れで、日本大使館としてBBCに正式に抗議したことは評価します。番組が放映されたのは昨年12月中旬ですから、このインターネットの時代にあまりに反応が遅すぎますけどね。


Thanks for contacting us. Below is a response to your concerns from the producer of ‘QI’.

‘Thank you for taking the trouble to write to us about the recent edition of QI which dealt with the remarkable story of Tsutomu Yamaguchi, to which I am responding in my capacity as Producer of the programme.

I should say from the outset that we greatly regret it when we cause offence, and that it is never our intention to do so. QI is not a programme which habitually mocks its subject-matter; on the contrary, we try to recognise and celebrate less well-known people, events and ideas. On this occasion we pointed out
the very striking nature of Mr Yamaguchi’s experience by relating, without distortion, a story which had been covered extensively in the Japanese media and about which Mr Yamaguchi himself spoke quite openly. We then went on to sincerely admire the resilience of the Japanese in the circumstances of the time (in the context of how the trains continued to run in the aftermath of the bombing).

It has been suggested to us that we would not have run an item of this kind about the European or American experience of the Second World War. For the record, I would point out that we do in fact run such pieces quite regularly.

However: having said all this, it is apparent to me that I underestimated the potential sensitivity of this issue to Japanese viewers. It isn’t hard to see that they might well regard this topic as altogether unsuitable for inclusion in a light-hearted television programme however sensitively it was handled.I thank you for making us aware of the issue, and for the courteous terms in which you did so; please rest assured that I do recognise your concerns and will certainly take them into account in future.


Yours sincerely

Piers Fletcher
Producer, QI’

Thanks again for taking the time to contact us.

NB This is sent from an outgoing account only which is not monitored. You cannot reply to this email address but if necessary please contact us via our webform quoting any case number we provided

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2009年12月19日

92万人を超える署名が集まりました!皆さんへの漢方の保険適用は守られます!

12月7日締め切りだった、漢方の保険適用を守るための署名が、締め切りを過ぎても、まだ次々に全国から署名用紙が郵送で、FAXで寄せられるため、締め切りは、12月12日までに延期されていました。

12月16日に、東洋医学会が、集まった署名の最終集計を発表しました。


な、なんと!


たった3週間で、92万人を超える署名が集まったのだそうです!!


これはすごい!


東洋医学会の医師や医学者たちも、とても感動し、心から感謝しているようでした。


正確には、総署名者数は924,808名で、書面署名は828,846名、電子署名は95,962名だったそうです!!


すごい!たいしたものです!


やってくれましたね!皆さん!


ネット署名よりも、直筆での署名の数が圧倒しており、直筆署名の、すごい人間力のようなパワーを感じます。


皆さん一人ひとりが自覚して、あえて声を上げてくださったからこそ、狡猾な財務省の官僚より、仕分け作業のどさくさにまぎれて、いつのまにかあたりまえのように突きつけられていた巧妙な漢方保険除外案は、しっかりと政治で食い止めることができそうです!


明確な意思による署名の圧倒的な数が、民主主義においては、非常に強い民意として、知能犯である官僚の巧みな案をストップし、事を動かす力を持つのだそうです。


今回は、私にとって、生まれて初めての呼びかけとなりましたが、ほとんどの方が自発的に自分の意思で積極的に動いて、署名をどんどん増やしてくれました。

そういう、いざというときの皆さんの協力と自発的な行動が、とてもうれしく感動しました。


漢方の保険適用は、皆さん一人ひとりの力が集まり、見事に守られたように思います!


本当によかった!よかった!


皆さん、ありがとう!


そして、皆さん、おめでとう!


「まだ、ぼやの疑いだけで、火事でにはなっていないし、別に自分はながめているだけでいいや」というようにはしなかった、すべては先手をうって行動してくださった、皆さんの強い問題意識と、あったかい人情と行動力のおかげです。


心から感謝と御礼を申し上げます。




大塚晃志郎


  
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2009年11月29日

緊急事態!このままでは病院で医師が漢方薬を保険で処方できなくなります

25年前に直観していたホリスティック医学の重要性への強い思い。

さらに、15年前より確かに感じていた統合医療のあり方への自分なりのビジョン。

そこに生まれた、内外でのいろいろな人の出会いと縁が育ち、ある実りを得て、先日の11月21日と22日に、とうとう天下の東京大学安田講堂で、統合医療学会東京大会を開催することができました。

これも、そういう場を使えるように、自らが楯になってがんばってくださった志のある先生方のおかげです。

これは、以前は、まったく想像もつかなかったことで、こういう学会が実際にこういう場で開催できたということがひとつのありえないはずの奇跡のようで、ひとつの節目のようなものを感じ、私は感無量でした。

ところが、この学会で、慶応大学医学部准教授の漢方を専門とする医師の渡辺先生から、思いがけないことを知らされます。

今回の仕分け作業で、漢方が健康保険適用からはずされる案が出ている、というのです!

ええっー!? 

今回は、このどさくさにまぎれてその案が知らぬ間に通されてしまうおそれがある、というのです。

驚き、あきれはてました。

どっと疲れました。

冗談じゃない。

なんという時代錯誤か!と、思わず叫びたくなりました。

これでは、お年寄りが漢方を病院で保険で処方してもらえなくなります。

子供のアレルギーに病院で漢方を保険で処方できなくなります。


これは神戸の大震災にあたるほど、深刻で危機的な大問題です。

これを止めるには、署名をできるだけ集めて、その反対意見を期限までに提出するしかないのだそうです。

最低でも、20万人の署名は必要らしいです。

そこで千葉大学医学部教授で、漢方で有名な医師の寺澤先生を会長とする日本東洋医学会が、これは国民ひとりひとりが危機感を持って声を上げてくれないと食い止められない、と署名を呼びかけています。

期限は12月7日までに必着。

時間がありません!


私も、家族から近所の人から、近所の商店街の人たちから、たまたま乗ったタクシーの運転手まで、説明して賛同してくれる方にどんどん署名を広げる事をお願いしております。

10人の方に署名の用紙を渡して、一人一人が身の回りの方10人から署名をもられば、あっというまに100人の署名になります。口コミでの直筆の署名が一番効果があるようです。

それをできたら、12月7日必着で、日本東洋医学会まで送付してください。

FAXでも送信できますが、全国から間断なくFAXが来るため、つながらないことが多いようです。


個人なら、まずネットからでも署名可能です。

でも一番威力を持つのは、直筆の署名です。

とにかく時間がありません。会社でも、どこでも呼びかけて、できるだけ署名を集めるよう、ご協力ください。

これは、日本の国民ひとりひとりが、ぼっーと他人ごとにせず、自ら行動を起こして変えなければならない重大な問題だと思います。

これは国民一人ひとりが、問題意識を持って、漢方薬が病院で保険で提供できなくなることの重大性を認識して、声を上げないと解決できません

これは日本人一人ひとりの責任です。


ネットからも署名できますし、FAXから、郵送でも集めた署名を送れますが、直筆の署名を送るのが一番説得力を持ちます。

そのためのサイトがここです。
http://kampo.umin.jp

ここから署名用紙をダウンロードできますが、すぐにダウロードできるように下からすぐにアクセスできるようにしておきますね。

A4の署名記入用紙のダウンロード

A3の署名記入用紙のダウンロード

個人ですぐにできるネット署名

皆さんご自身やご家族、そして友人たちが、今までどおり、安心して病院でも保険で漢方薬を医師から処方してもらえるように、次から次に声をかけあってください。

世界に先んじて非常にすぐれた医療制度と高く評価されている日本の国民健康保険の漢方薬への適用が、おろかにも排除されないように、国民一人ひとりが危機意識を持ってもらいたいものです。

どうやら油断もすきもない時代になってしまったようです。

よく考えてみてください。

まず、漢方薬が、保険で、医者が処方できなくなると、患者さんが漢方薬を必要とする場合、すべて自己負担となりますから、今までより支払い額が高額になります。

当然、患者さんは負担が大きいので、漢方薬を希望しなくなり、他の保険のきく薬で代用できないか、と発想になっていきますね。

いやあ、俺は高収入だからさあ、漢方薬が保険対象からはずされたって、けっこう金があるから、別に全然かまわないよ、などと、いう人がいるかもしれません。

実は、この問題は、単に漢方薬の支払いが単に高くなるという単純な結果だけに終わらないのです。

病院側でも、病院の運営上、その経営効率を考えると、自己負担だと、漢方薬を希望する人がぐんと減るのなら、病院にわざわざ漢方薬を置いておく必要はないし、漢方を処方する医師もいらない、という理屈になっていくでしょう。

となると、漢方の知識があり、漢方薬を処方できる医者が、病院から、どんどん消えていくことになります。

すなわち、この法案が通ると、へたをすると、漢方を処方できる医者が、病院からいなくなってしまうわけです。

だから、こわいのです。


漢方による治療を希望しても、いざというとき、病院には誰も漢方を扱える医師がいない、となったら、身分収入に関わらず、誰もが困るんじゃないでしょうか?

こういうことが死角にかくれている、見逃しがちな大問題としてあるから、これは緊急事態で行動をおこさなければならないのです。


私は、自分の身の回りの近所の方々から声をかけていき、数日ですでに口コミで500人くらいの署名が集まったであろうような行動をとっています。

また、ネットに影響力のある方に協力をお願いし、数千人いや数万人の方々にネットで声をかけてもらい、あと1週間で署名が10万人集まることを目標に行動します。

皆さんもネットを使える方は是非そうしてください!

急ぎます!

いつのまにか法案が通ってしまってからではもう遅いのです。


これは日本人ひとりひとりが見逃すことのできない重大な責任ある問題だから行動を決意しました。

人まかせにせず、次から次へと、声をかけて皆さんのひとりひとりの行動を大きな力にいたしましょう。

あと1週間。必着の期限は12月7日。

ぎりぎりだとFAXは全国から殺到して、なかなかつながらないかもしれません。


一番よいやりかたは、

1.まずは、自分自身が、パソコンから、ネット署名をする。

2.次に、署名用紙を持ち歩き、署名集めに協力してくれる方に署名用紙を渡し、協力をたのむことです。


そうすれば、ひとりの人間が10人に協力をたのみ、各人が10人の署名を集めたら、すぐに100人になりますね。

私は、今までに、自分の人生で、こういう緊急の呼びかけをしたことが一度もありません。

それくらい、今回は特別で深刻です。

よろしくお願いいたします!

皆さんの心ある行動の成果を信じています。


大塚晃志郎
  
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2009年05月05日

皮肉と嘲笑で彼女をあざ笑っていた英国人たちの度肝を抜いた、スコットランド人女性

インターネットでのニュース記事で、たまたま4月に海外にいた私が眼にした記事がありました。

写真を見ると、正直言って申し訳ないのですが、ブサイクなおばさんの顔写真があり、そのあまりに眉毛が濃いので、男の人が性転換でも女性になったのかと思ったほどでした。

さて、YouTubeでも、たいへん話題になっていたようで、たくさん動画で紹介されていましたので、さっそく見てみました。

Britain's Got Talent−まだ知られざる英国の才ある人物をオーディションで発掘しようというTV番組で、非常に人気があるようです。

今回の公開オーディションの場所は、スコットランドのグラスゴー。

ここで、皆さん、英国といって、イギリスだけを思い浮かべるようではいけません。イギリス、スコットランド、ウェイルズ、アイルランドを総称して、Great Britan と呼ぶわけで、たとえば、イギリス人と、スコットランド人は、気質も性格もかなりちがうようです。

イギリス人のイメージは、やや陰湿で、神経質で皮肉っぽい気取ったイメージがあり、それらしいイギリス人の特徴は、Mr. Bean ( ミスター・ビーン)という世界的に有名なコメディTV番組に、まさに十分に「誇張」されてユーモラスに表現されています。

いかにもイギリス人らしいいやらしさを誇大化して強調しているので、イギリス人を知る人みなに思い当たるところや実感できるところが多く、人気を呼んでいるようです。

神経質で皮肉屋なイギリス人に比べて、一方、スコットランド人は、頑固一徹。

実は、スコットランド人とイギリス人は、あまり仲がよくありません。

街中で、地図を見ながら道に迷っているようなら、スコットランド人なら、すぐに親切に声をかけて、手助けしてあげるが、イギリス人を見てみろ、ロンドンあたりで、道に迷っている人がいても、誰も声をかけてあげる親切なイギリス人など見たことがない。われわれ、スコットランド人は、そういう冷たいイギリス人とは全然ちがうのだ、などという話は、よくスコットランド人から聞かされたものです。とにかく気質がちがうようです。

さて、話を元に戻します。

その新たな才能発掘の公開オーディションに、すでに47歳のブサイクなスコットランド人のおばさんが登場し、皮肉交じりの審査員の質問に、プロの歌手になりたい、目標はエレーン・ペイジ、などと答えたものだから、審査員は、内心、「何をいってるんだろうねえ、このおばさんは。その顔と年齢じゃ、無理に決まっているでしょ。ちょっとおかしいんじゃないの。どうせ聞いても意味がないと思うけどね。一応は聞くけどね。ひどかったら、すぐに帰ってもらいたいねぇ。」というノリと態度でしたね。

私ですら、なんだろ、このおばさんは、という感じで、見ていましたからね。

会場に集まった聴衆も、まず全員が、このブサイクなおばさんをばかにして、あざわらっているような雰囲気でした。

選択した歌の曲名は、ミュージカルでも有名な「レ・ミゼラブル」から「I Dreamed A Dream.」(「私は、夢を生きた」)。人生でひたむきに自分の夢を生きようとし、その挫折にあっても、そのことにあえて真正面から向き合って歌う、重い、むずかしい曲です。

それなりの教養の深みと人生経験がないと、歌いこなせないような深みと重みのある曲です。

ちょっとでも、へたに歌ったら、それこそ伝統的な教養を誇りにするイギリス人、ときにインテリたちからは、いっぺんに嘲笑されることでしょう。

ところが、彼女が歌いだしたら、審査員と会場の人たちの表情が、一瞬にして、驚きに変わります。

唖然として、声を失う、とは、このようなことをいうのでしょう。

あまりに意外すぎて、あっけにとられてしまうほど、見事に、そのむずかしい人生の重みあるその曲を、まさに「表現」として、歌いきってしまったのです。

私も、最初は、ぽかんとしてしまったのですが、だんだんむやみに感動してきて、最後の盛り上がりでは、涙が出てきてしまいました。

彼女をこばかにしていた審査員と聴衆全員を、一瞬にしてノックアウトしてしまったのです。

私も、人を見かけで判断してはいけない、と大いに反省しました。

しかし、これだけの大勢の好意的でない聴衆を前にしながら、聴衆の大歓声の反応にも自分を失わず、ただただ自分の歌を見事に歌いきった彼女はすごい!脱帽です。お見事としかいいようがありません。

彼女の名前は、スーザン・ボイル。スコットランドの田舎町に住んでいるのだそうです。

顕著に皮肉交じりでこばかにしていた審査員が、思わず、反省のコメントを述べて、「あなたの歌を聞けて、とても光栄でした」と言ってしまうほど、彼女は、皆の思惑を根本からひっくりかえしてしまったのです。

バカにしていた聴衆も、総立ちになって拍手を彼女に送ります。


「おまえなんか、どうせ、だめだよ。無理に決まってるよ。」

こういう思惑を、現実にひっくりかえして、相手が、全面降参するくらいの結果を、目の前に突きつけてやることほど愉快で、痛快なことはありませんね。

私も、見ていて感動し、気分がすがすがしくなってしまいました。


YouTubeを見ていない人は、日本語訳のつけたものを見つけましたから、見てみてくださいね。

英国の番組は、YouTubeの動画を、そのままこちらのブログなどのサイトに埋め込むことができない(英国とGoogleとの著作権に関する同意事項による)ので、ここをクリックして、YouTube画面から、直接ご覧ください。

でも、ここで、やり手のプロデューサーである、辛口の批判をズバズバいうサイモンという審査員のひとりは、どうも事前調査で、このような展開をうすうす予想し、計画していたようでもあります。

こういうオーディションは、いきなり本番というわけではないでしょうし、予備審査というものもありましょうから、あまりにも意外なドラマチックなケースに対する人々の反響を予想、期待して、彼がマーケティング戦略をはかっていたような部分もあります。

というのは、この番組の直後、よく編集された番組内容が、全世界にYouTubeなどを通して、いっせいに公開され、実に短期間に知らされた事実であり、あまりに手際がよすぎるからです。

ねらいはあたって、すぐに公開された番組のYouTubeの動画は、あっというまに数百万のアクセスとなり、一大事件となります。

サイモンは、すぐに、このドラマチックなデビューをした彼女のCDは全世界で数百万枚売れると、読んでいたようです。

このような表に出ないマーケティングの仕掛け人が存在するのが世の中なのだということも見抜いてくださいね。

しかしながら、自分が長年、純粋に夢見ていたことがかなった彼女の顔を、その後、くりかえし、くりかえしYouTubeで見ていたら、最初は、男性が無理に性転換した人かと思うほどだった彼女の顔が、もはやブサイクなイメージではなく、ある種の人間的なかわいらしさを感じるくらいに印象が変わってしまったのには、人間心理というものの変わりやすさを感じました。

純粋に感動すると、実は陰に売り込みの仕掛け人がいた、というと、いやな印象を受けますが、現実には、そういう人がいないと広まらないのも現実であり、彼女自身が何か、画策したわけではないので、私は、素直によろこぶことにしました。

しかし、皆さん、皆さんも、彼女のように、自分の人生で、自分をこばかにしてくる連中がいたなら、そういう連中のハナをあかしてやることを生きがいにしたいものですね。

だって、痛快で、愉快で、気分がすっきりするじゃないですか。


  
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2009年04月30日

タイの伝説的な外科医セン博士は、今年99歳

タイ国の厚生大臣を、過去に10年もの間つとめたことのある外科医、セン博士は、ことしの5月で、もう99歳になります。

それほどのご高齢なのに、全然、頭は衰えておらず、私が出した手紙の内容など、ちゃんと覚えているのですから、おそれいるどころか驚嘆してしまいます。

セン先生のことは、以前にも、すでにブログや、新刊の本で紹介しましたが、セン先生は、かつて厚生大臣の時代に、無医村ばかりで医療がいきわたっていない当時のタイ国の実情を知り、それをなんとかしようと、病床のある病院を、タイ全国におよそ600ほどつくり、また、病気の予防のため、タイ国民の公衆衛生指導にも力を入れ、タイ公衆衛生の父といわれている方です。

そのような現実の重大な仕事をいくつも成し遂げたばかりでなく、何よりも、その人間性の大きさに、私は、人間としてほれ込んでしまいました。

稀有なご縁で親しくおつきあいさせていただくようになり、今では、先生のご自宅を訪問するたびに「This is your home.」といってくださることは、何よりも幸せなことと思っております。

ご自宅で会食をするたびに、謙虚な仏教精神を持ちながらも、その精神のスケールのでかさと私心のなさには、いつもあらためて驚かされます。

そして、世の中のことであれこれ心が迷いやすい己の身を省みて、心が洗われ、また自分が本来のマットウな道に立ち戻らせてもらえたような気持ちになります。

自分が現在、心の底からメンターとして慕う先生です。

ある意味で、迷ったときに決断する際に、自分の心の支えとなっているような先生です。

足が、以前よりだいぶ弱られましたが、タイでは、9とか99は、ラッキーナンバーとされていますので、ますますお元気で、100歳を超えてまで、できる限り、お元気で生きていていいただきたい、と、心から願っています。
  
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