このブログは、経営者とその家族の健康管理と「命もうけ」に役立つような知恵を、わかりやすくお伝えしていくことが目的です。
今、神戸で、第18回世界心身医学会議(The 18th World Congress on Psychosomatic Medicine )が開催されていて、それに参加している最中です。
会議の発表が、すべて通訳なしで英語だけなので、一般的な日本人の医師や医学者、臨床心理学関係の方々には、かなり敷居が高いかもしれません。でも、世界での多くの国際会議は、オール英語が当たり前です。
こういう国際会議に参加していると、器用に少々英会話などできてもまったく無意味で、いかに英語で積極的に内容ある自己の主張を、どんどんできるかどうかが勝負だな、と、つくづく感じてしまいます。
英語をいかに上手に器用に話すかよりも、いかに英語で伝えたい内容をはっきり伝えられるかの方が断然大切であることを、あらてめて思い知らされます。
ペラペラしゃべれることより、発音がへたでもいいから、内容がはっきり相手に伝わることの方が重要なのです。
駅前留学の英会話レッスンぐらいでは、まったく歯が立たないと思います。かなり高度な専門的な内容を、博士号を持っている連中と、英語でやりあわなければならないんですから。
国際会議の場で、日本人参加者は、どちらかというと、やはり「待ち」の姿勢で、質問も遠慮がちですが、海外からの参加者は、すぐにマイクに向かって歩いていき、どんどん質問し、コメントしていくことに、まったく遠慮がありません。
今回は、毎年たくさん開催される日本での国際会議のひとつにだけ、開会の祝辞を述べるという公務があるという、天皇皇后両陛下が来賓として開会式に臨席され、生まれてはじめて近くで、そのお顔を拝見できた幸運をとてもありがたく思っております。
心身医学(Psychosomatic Medicine)とは、ひとことでいえば、心身の相関関係、すなわち、「心と体のむすびつき」を重視して、健康と病気を考え対処する医学ですが、その内容については、いずれあらためて書くことにします。
会議に参加していて、どうも「うつ病」が、世界的に問題になっているようで、その症状が、心や精神の面からではなく、まずは、不眠、倦怠感、疲れが取れない、などの身体的な症状から徐々に始まることが特徴で、普通の医者は、よく見逃してしまうことが多いのだそうです。
そのため、うつ病と、はっきりわかるまでに、かなり重症になってしまうことが多いようです。責任感のあるがんばりやさんが、いつのまにか、うつ病を進行させてしまいことが多いようで、自分だけは大丈夫だ、と思いやすい経営者の方々も、注意が必要です。
最近、日本で20歳前後の若い女性にも、うつ病が増えているように感じます。
私は、うつ病の患者さんに共通することとして、皆に自律神経失調があると思っています。
アレルギーのところでも述べたように、自律神経失調は、身体的な病気であれ、精神的な病気であれ、どうも現代のさまざまな病気の背後に、しっかり根を落としているように感じています。