生命の力と意味の再発見
大地震や津波で、一瞬にして家屋や家族を失い、命がうばわれてしまう。
そして、ますます状況が悪化していく原発事故による放射能汚染。
まさにわれわれの人間の生命が現実の危機に直面しており、その尊厳と意味があらためて問い直されるべき時期に来ているようです。
こういう現実に、真正面から立ち向かわなければならない私たちみんなに向かって、2つの言葉を贈ります。
治る可能性は500人に1人と医師に言われたような難病にかかりながらも、それを自力で見事に治癒させた、米国の有名な文化人、ノーマン・カズンズの言葉です。
彼は、広島・長崎の原爆投下では、原爆の被災地を取材して現場のたいへん悲惨な状況を目の当たりにして、ひとりの人間としてひどく心を痛め、まっさきに救済基金を作り、被曝者の治療と救済に当たった米国人の良心の象徴ともいえる、きわめてまれな人間でした。
実際に、彼は、原爆でひどいやけどを負い、孤児になってしまった日本人の少女を養女としてひきとり、自分の家族として分け隔てなく育てた人物であり、実に心の大きな人間でした。
「 生命力というものは、
地球上でもっとも理解されていない力なのかもしれない。 」
−ノーマン・カズンズ
「 我々は、生命の神秘を解明できないかもしれないが、
しかし一つのことは確実に我々の能力範囲にある。
我々は今よりもっと人間の生命を大切にすることができる。 」
−ノーマン・カズンズ
「 人が自分の生涯と業績とをふりかえるとき、
たとえ少数にせよ、若干の人たちに、
人類に属していることを本当に誇りと感じさせ、
さらにその誇りにふさわしい者になりたいという
熱望を抱かせた思いがあれば、
人生それ以上の満足は考えられないだろう。 」
−ノーマン・カズンズ
この記事へのトラックバックURL
おはようございます。
ノーマン・カズンズ氏、素晴らしい方ですね。言葉の1つ1つにとても重みを感じました。
生命の神秘、という言葉通り、生命は「神のみぞ知る秘密」なのかもしれませんね。だからこそ、私たち人間の叡智を超えた素晴らしい力が宿っているのかも知れませんね。
福島原発も予断を許さない状況が続いておりますが、私も日本は何かしらの力に護られていると思います。
人類にとっても地球にとっても、より良い状態へとなることを祈念してやみません。
いつも沢山の学びをありがとうございます。
うれしいコメントをありがとうございます。もともと人間は、地球上での過酷な38億年もの進化の歴史での生存競争をを勝ち抜いて、今生きているわけですから、それほど、やわではありません。それゆえ、もともと、かなり放射線に対する生体防御は、たくましく備わっているはずなのです。ゆえに、希望を持って、生体防御力を高め、リスクに備える、という姿勢が、結局は、自分と家族の健康と命を守ることに、しっかりつながっていくと思います。生命力は、きっと、そうやわではないのです。
「 人が自分の生涯と業績とをふりかえるとき、
たとえ少数にせよ、若干の人たちに、
人類に属していることを本当に誇りと感じさせ、
さらにその誇りにふさわしい者になりたいという
熱望を抱かせた思いがあれば、
人生それ以上の満足は考えられないだろう。 」
−ノーマン・カズンズ
この言葉は力になります。
ありがとうございます。
永井さん、ありがとうございます!