世の中には、いいとかわるいとかの判断は別として、たしかにお金で買えるものと買えないものがありますが、たとえば、皆さんひとりひとりの命は、たとえ1000億円、100兆円だしても絶対に買えないという厳然たる事実がありますね。
東急グループを一代で築き上げた五島慶太氏が、自分に余命がいくばくもないことを知り、「全財産をやってもいいから、私に寿命をくれ!」と号泣したという話があります。命を失えば、大事業もできません。
とはいえ、何がお金で買えて、何が買えないのか、をしっかり知っておくことも、よりよく味わい深く生きる知恵につながることでしょう。
たまたま、中国のことわざを、華僑の実業家が紹介していたので、なかなかドライで一味ちがう現実をずばり直視している奥深さを持っているような気がしますので、ここにご紹介します。
「お金で買えるものと買えないもの」 (作者不明)
お金で「家」は買えるけど、「家庭」は買えない。
お金で「時計」は買えるけど、「時間」は買えない。
お金で「ベッド」は買えるけど、「快適な睡眠」は買えない。
お金で「本」は買えるけど、「知識」は買えない。
お金で「名医」は買えるけど、「健康」は買えない。
お金で「地位」は買えるけど、「尊敬」は買えない。
お金で「血」は買えるけど、「命」は買えない。
お金で「セックス」は買えるけど、「愛」は買えない。
私は、このことわざをきっかけに、いろいろなことを考えてしまうのですが、皆さんは、どういうことをお考えになりますか?
お金も大切ですし、命も大切。
どちらも、人生の幸せを実感するためには、その土台となる大切なものですから、その絶妙なバランスをとっていくことがきわめて大切なんでしょうね。
日常生活に忙しいときに、立ち止まって考えさせてくれることわざですね。
立ち止まって皆さんは、何を思うのでしょう?