バリ島の画家アントニオ・ブランコ氏のことは、以前、ブログでも書き、新刊の本でも、ふれた。
彼が書いた絵も、それなりに評価できるが、何よりも彼の生き方そのものが、まさに芸術そのものだった。
彼は、もうこの世にいないが、彼の奥さんや、息子さんとその子どもたち(ブランコ氏にとっては孫)とは、現在も変わらない交流がある。
皆、へんに気取らない、それでいてセンスがあり、気さくで、人なつっこく、実に親切で明るい。そういう家族だ。
いつもバリ島に寄ってたずねるたびに、心から歓迎してくれることはうれしい。
天真爛漫で自由な精神は、自然に家族のDNAになっていくのだろうか。
今は亡きブランコ氏を記念してできた美術館には、いつも流れている音楽があり、その音楽を聴くたびに、天真爛漫なブランコ氏をなつかしく、思い出す。
すると、氏のことを思い出し、涙がこみあげてくるのだ。
流れていた、その音楽がなんという曲であるかを必死に調べて、はじめて知ったのが、世界的に有名なイタリアのテノール歌手、アンドレア・ボチェーリであった。
そして、そのとき、はじめて彼が全盲であることを知った。
そのとき、流れていた曲を、いつかブログの読者にお聞かせしたいと思っていたら、YouTubeのおかげで、それが可能になった。
彼の歌うCanto Della Terra が、あるイメージ映像にまとめられているが、人間の眼が、決意のようなものを暗示しているようで、聞いていて、なんとなく、生きる勇気をもらうような気分になる。
皆さんは、どのようにお感じなられるであろうか。
できたら感想をいただきたい。