根をつめた仕事を精一杯したとき。
自分と直接関係のないことでも責任を背負い込むはめになってしまったとき。
また、理不尽なことで会社の上司に怒られたとき。
さらには、会社組織内部のゴタゴタや足の引っぱりあいに、ほとほと嫌気がさしてしまったようなとき。
そのようなときは、仕事やそれにまつわる人間関係などで疲れきったような心身をほっと休めたいときがありますね。
そういうとき、ふとひとり静かにじっと聞き入る音楽が、心をなごませ、なんとも子どものころのなつかしいような純粋な気持ちを思い出させ、まさに、心身を癒し、充電してくれるようなことがありますね。
そういう音楽に聞き入るときには、なにかなつかしい大切なものを取戻すような至福の時間と空間があるように思われます。そうですね、ちょうど、いのちと心が、生きるバランスをしだいに取り戻していくような…そんな感じかもしれません。
米国はサンフランシスコ在住の音楽家、ダニエル・コビアルカ氏は、そのような音楽の力を信じ、そのような自然な音楽の癒しを、長年にわたって、追究してきたアーティストです。もう10年以上もの長いつきあいになる私の親しい友人の一人ですが、そのような音楽の力を生かし、さまざまな米国のホスピタルで演奏し、音楽療法としての成果もあげてきた人物です。
もともとはサンフランシスコ高交響楽団の首席第二バイオリニストとして、クラシック音楽を中心に演奏してきた演奏家であり、かの世界的に有名な指揮者のレオナード・バーンスタインに師事し、世界的に有名な、指揮者の小澤征爾氏の友人でもあり、彼の依頼で、長野冬季オリンピックの開会式でのオーケストラにもバイオリン演奏者として、参加しています。
そのような実力がありながらも、決してプライド高く気取るようなことなく、小さな子どもたちが2〜3人来て、彼に演奏をせがめば、よろこんで彼らに演奏をしてあげるようなやさしさや純粋さを持っているのも彼のいいところです。
彼は音楽のほほえみとよろこびを知っている人です。
そのダニエル・コビアルカ氏が、来る6月下旬に来日し、東京では6月27日に国際東京フォーラムで、6月29日には京都の国立京都国際会館で、10年ぶりに日本でコンサートをすることになりました。これは、彼の友人として、宣伝してあげないわけにはまいりません。
ダニエル・コビアルカのコンサート情報や、彼の音楽のサンプルは、クリックして聴いてみてください。
心ある日本の方が、彼のコンサートに来て、ほっと心を休めていただけたら、彼の人柄をよく知る友人として、心からうれしく思います。
追伸
実は4月25日に彼の10年ぶりのコンサートのためのプレスパーティーがあり、私が長く関わっている日本ホリスティック医学協会がコンサートの協賛にもなった関係や、ダニエル・コビアルカ氏本人からの強い希望もあり、プレスパーティーで私があいさつをするはめになりました。準備するひまもなかった私のあいさつが、たまたま好評だったようで、参考までにここにご紹介しておきます。
ただ一部ブログの文章と内容がかさなるところもあろうかと思いますが、ご了承ください。
「ダニエル・コビアルカさんとは、もう10年以上の長いおつきあいになります。
私どもがこのたびのコンサートの協賛に入っている日本ホリスティック医学協会というものを立ち上げたのが、1987年です。全人的医療を目指す、人間の心も身体も、いのちまるごと全体にアプローチする、そういう心ある医療をしようということで、有志が集まってできた協会でございます。それが1987年にスタート致しました。
一方、アメリカには米国ホリスティック医学協会というものがございまして、1990年にはシアトルでその学会がございました。そこで、あるすばらしい人間と自然の調和のスライドショーが上映されまして、そのバックで流れていた音楽が、アメリカ人の音楽にしてはスローなテンポな、何かホッとするような音楽でした。でも、そのときは、その音楽が誰のものかわからなかった。それで、それから私はいろいろ探したんですけど、なかなかその作者や演奏者がわからなかったんですね。
それから、数年たって、またアメリカでの学会に参加したときに、「医療と精神性」について世界的に有名なラリー・ドッシー博士という方がいらっしゃいまして、その方がまた講演のスライドで、ある音楽をバックに使っていらした。それもまた印象に残ったので、調べに調べましたら、その作者(アレンジ) と演奏者の方がダニエル・コビアルカさんだとやっとわかりました。
それで、その後、たまたま彼が来日したことを知り、お会いする機会がありました。アメリカのこの分野の医療の世界の方々と近い様で遠かったり、お互い知り合ってないようでしたので、あわてて私がつないだりしてですね、米国のホリスティック医学の分野で有名な医療者とのご縁を作ったりした、という記憶がございます。
私はダニエル・コビアルカさんのお人柄もそうですけれども、彼の音楽で何に心を動かされたかといいますと、たとえば「ヒーリングのためのヒーリング」、もしくは「癒しのための癒し」というか、何か舞い上がっちゃって自分だけ陶酔してワーとなっちゃうような、そういう類のヒーリング音楽は、巷にも数多くあるんですが、彼の場合は、さすがに世界的な音楽家の武満徹さんや指揮者の小澤征爾さんとも交友があり、小澤征爾さんからは、彼にたのまれて長野の冬季オリンピックでも、バイオリン奏者として参加されている。そういうしっかりしたクラシックのベースがあるのが彼の音楽なんです。
そして、それを聞いてみますと、派手に飾ったようなものじゃなくてシンプルなんですね。何かこう、子どもの時代にかえったような「なつかしさ」があるんです。それでふと耳を傾けるとちょっと心がホッとして、思わずうれしくなるような、なつかしいようなあたたかさを感じます。
私は奇をてらった癒しというのではなくて、何かホッと自然に心に感じて、しみじみその開放感が実感できるようなものが、本当の意味での癒しとかヒーリングをもたらす音楽ではないかと思っておりますので、その点で彼の音楽に惹かれました。
シンプルなようで心にじわーっと響いてきて、なつかしいものをホッと思い出させてくれるのが彼の音楽です。
今回、日本の方々に、彼がこのようなコンサートの形で演奏してくれる機会がもうけられて、もっと日本の方々に彼の音楽の良さを少しでもご理解いただければ、友人として、とてもうれしく思います。」