このブログは、おもに経営者とその家族の健康管理と「命もうけ」の知恵について、眼からウロコの情報や発想を、わかりやすくお伝えすることが主な目的です。
「末期のがんになっても生き延びる人に共通することは何か?」についての皆さんのご意見は、まだ受け付けておりますが、このテーマを記事で続けていく途中に、ちょっと割り込んで、忘れないうちに、この記事をあえて書いておきます。
私は、いわゆる健康食品の販売業者というものが、あまり好きではありません。だいたい、あさましいガツガツした感じの品位のない人たちが多いですし、彼らが、「これは何に効く、あれはがんに効く」などといって、熱心に人にすすめて売っている大半の理由が、その健康食品が、本当に体に効いているという客観的な事実からではなく、単なる狂信的な新興宗教のような思い込みか、その健康食品を売れば、粗利が50%もあるという、おいしい商売であるからなのです。
といっても、まじめで誠実で良心的な会社によって、こだわりをもって生産・品質管理され、安全でそれなりの効能が期待できる、本当に良質の健康食品というものもあります。
一番の問題は、健康食品のきちんとした評価基準が決まっていないということです。
「ある健康食品が、がんに効く」というなら、その健康食品を摂って、単なる主観的な販売促進用の体験談のオンパレードだけではなく、今までに何人の人が実際に治ったか、もしくは、寛解したか、という客観的な事実が提示できないといけません。また、その事実には再現性がなければなりません。ようするに、他の人でも、その健康食品を摂ったら、他の人と同じようにがんが治った、もしくは寛解した、というように、事実が同じように再現できなくてはなりません。
彼らの販売促進用の効き目に関する体験談は、客観的な事実として認めうるための前提条件たるそれらを、まずクリヤーしていません。
でも、いったい、どういう健康食品が、世の中にあって、どういう成分で、どういう効果が、どの程度期待できるのか、ということについては、多くの方々がお知りになりたい点だと思います。
そこで、どこにもパーフェクトなものはありませんが、比較的信頼できるであろう健康食品に関する事典を、ここで参考にご紹介しておきましょう。
まず国内で編集された国産の事典で、植物性健康食品、動物性健康食品、鉱物性健康食品、菌類健康食品、健康茶、栄養素、機能物質という広範囲の健康食品の分類をカバーし、保健的食材まで解説し、健康食品関係の企業や団体の名簿まで紹介している事典に
「健康・栄養食品事典−機能性食品・特定保健用食品」(東洋医学舎)があります。
また、同じ出版社から、健康食品を中心とする機能性食品に関する情報や用語1460項目を解説した
「機能性食品情報事典」(東洋医学舎)というものもあります。
日本国内で編集されたものとしては、広範囲にわたってよくまとめてあるので、健康食品に関して、ある程度まとまった、しっかりした情報を得たい方々やヘルスケア・医療関係者・医師には、とても参考になる事典です。
さらに、健康食品の効能については、その効能について、科学的なエビデンスに基づいて、さまざまな健康食品を評価し、解説した、もともとは米国で編集されたものを日本の事情を加味してまとめた「健康食品のすべて」(同文書院)というものもあり、これも非常に参考になります。1年間、最新の情報を無料でアップデートできるというのも便利です。
以上、健康食品について医療関係者や医師でも参考になるような、きちんと事典を3冊、ご紹介しておきます。
どうぞ参考にしてください。