このブログの目的は、おもに経営者とその家族の健康管理と「命もうけ」のヒントになるような、生命の知恵についての目からウロコの情報や発想を、わかりやすくお伝えすることです。
長くブログ記事を書くのをお休みしていて申し訳ありません。
先日、世界的に権威のある科学研究誌「Nature」(日本語版もあり)や「Science」(日本語版あり)に何度も論文を発表している、私のたいへん敬愛する、真に日本が世界に誇りうる免疫学の先生と、久しぶりにお会いして話をする機会を持てました。この先生と話をすることは、私にとって最高の幸せであり、これぞホンモノの医療の最先端だ!と思わずワクワクしてくるものです。ある有名な医大の教授ですが、そのときの話が、非常にセンセーショナルだったので、マスコミや市民団体やあさましい健康食品関係の業者が、とびついて一方的な拡大解釈をしたり、ご本人に迷惑がかからないよう、実名は、あえて公表しないことにしますので、あらかじめご了承ください。
また、ブログ記事だからこそ、学問的なこむずかしい表現を使わずに、その本質的な意味をアバウトにあえて書けるのであって、詳細は、私も以後、直説、発表論文を調べるなりして、確認しなければなりません。
しかし、まさに、がんについて、思いがけない目からウロコのことがわかってきたというのです。
それは、医学専門家でも、医師でも、患者でも、「がんの転移」は、恐怖し、忌み嫌うもので、たしかに、それはいやなものですが、今までは、悪者である「がん細胞」が、血液を媒介にしながら他の場所へどんどん浸潤し広がり、あたかも「侵略していく」がごときイメージが強かったように思います。
ところが、免疫の最先端の研究では、がんが暴れまわって、いたることろに暴力団が暴れまわるようにあちこちに転移し、無秩序に広がり、「侵略していく」というイメージとは、実際はかなり異なり、事実は、からだの方で、がんを引き寄せるような「場」をからだの中にあえて作り出し、そこの場所に「おいで、おいで」をして、がんを引き寄せ、「誘導している」ことがわかってきたというのです。
このことは、かなり新しいニュースなので、一般の医師などまだ全然知らないことのようです。だから、「そんなことなど、あるものか!」と決めつけて怒りだす医者もいるかもしれません。
つまり、ひとことでいえば、自分のからだの方で「おいで、おいで」をして自分から「誘導して」、別な臓器や場所に、「招き入れている」ということなのです。
すなわち、あえて自分のからだの方から「おいで、おいで」をして、がんをそのように誘導しているからには、その理由と意味があるはずで、その理由も意味もつきとめることなく、やたら、自分のからだが理由あって作り出したがん細胞を、悪魔のような敵として叩いても、本当の根本的な解決にはならないことが、ますます明らかになってきたというのです。
もちろん、非常に増殖がはやい悪性の進行性のがんなどの場合、手術で切除したり、とにかくその進行を止めるために、化学療法を用いたり、という事が必要な場合が臨機応変にあるのが、生々しい臨床の現場の現実であって、そういう手段をすべて否定するものではありませんが、免疫の最先端での研究から、がんを、のけ者のように、ただ忌み嫌って叩く、焼き切る、切除する、という敵に対する攻撃的な治療から、それでは、なぜ、あえてからだの方で自らがんを誘導するような場を作るのか、ということの意味がもっとくわしくわかってくれば、今までのがん治療そのものが根本的に変わらざるをえなくなってくると思います。
ここのところは、拡大解釈や誇張のないように、さらに慎重に調べていかなければならないでしょう。
でも、まさか、自分のからだ方から、あえて「おいで、おいで」をして、がんを誘導し、わざわざ別な場所にがんを移動させ、集めている、とは、今まで誰も考えなかったでしょう。
それでは、なぜ、われわれのからだがあえてそういうことをするのか?ということです。
ここらへんが、もっとわかってくると、ただ忌み嫌ってきた「がんの転移」も持つ深い意味と重大な理由が明らかになってくるかもしれません。
21世紀に入った今、このような医学や医療の治療の今までの常識を、根本から変えてしまうかもしれない発見が、次々に為され、20世紀に誇った今までのがん治療の方法論が、いかに思慮の浅い短絡的な治療法であったかに、気がつくときがいずれ来るのではないか、と思っています。
生命を深く知ることは、生命を生かしている自然のありのままのはたらきを、人間中心の恐怖心からではなく、いかにありのままに深く理解していくかにかかっているように思います。