このブログの目的は、おもに経営者とその家族のための健康管理と「命もうけ」の知恵について、目からウロコのような情報や知恵を、わかりやすくお伝えすることにあります。
ですから、本に書けないようなことでも、ズバリ私の責任であえて書いていきますので、簡単に斜め読みすると損をするかもしれませんよ。本や雑誌には決して出てこない情報を、けっこう書きますので。
ときおり脱線して、おもに感じたこと、考えたことで、役に立ちそうなことも書きますので、単なる健康情報とは考えないで、広く大きくとらえて、お役立てください。
先回より、今回まで時間が空いてしまって申しわけありません。
ワシントンDC,サンディエゴ、ロサンゼルス、ホノルル、と11月の1か月米国をまわってきたあと帰国し、数日置いてすぐにテキサスのサンアントニオ、それからニューヨーク、フィラデルフィアと、この2ヶ月動きまわってきましたので、なかなか頭が日本語の回路にならず、英語の回路のままでした。現在、ニューヨークにいます。
ハワイでは、1年かけて調べ、準備し、会見を実現させた人物がいました。
名前を、ケント・キース博士といいます。ご存知のない方も多いかと思いますが、あのマザー・テレサが、生前、ご自分の施設の壁にかかげて、ご自分やスタッフの心の支えとしていたという知恵の言葉があります。「逆説の十戒」といいますが、いまでは、全く宣伝もしていないのに、10数カ国で翻訳され、口コミで広がっている知恵の言葉です。彼はその著者です。
日本でも、早川書房から、その翻訳本が出ていますが、あまり知られていません。
この言葉を知るきっかけになったのが、卓越した経営コンサルタントである神田昌典氏で、ランス・リー氏という米国商工会議所の黒人リーダーにインタビューしたときに、この「逆説の十戒」を知らされ、感動され、自らのウェブサイトで、ご自分の訳で紹介したものを読んだことからでした。
下にご紹介しておきますので、お読みください。神田昌典先生のサイトより神田昌典先生の気持ちの入った訳で、以下、引用させていただきます。
1. 人は不合理、わからず屋で、わがままだ。それでも、愛そうじゃないか。
2. 何か良いことをすれば、自分のためにやったんだと、人はあなたを批判する。それでも、良いことをしようじゃないか。
3. もしあなたが成功すれば、偽者(にせもの)の友人そして本物の敵が現れる。それでも、成功しようじゃないか。
4. 今日、行った良いことは、明日には忘れられる。それでも、良いことをしようじゃないか。
5. 誠実で、そして正直であれば、あなたは傷つくかも知れない。それでも誠実で、そして正直であろうじゃないか。
6. 大きな理念を抱く大きな人は、小さな心を持つ小さな人に撃ち落される。それでも大きな理念を抱こうじゃないか。
7. 人は弱者に同情するが、結局、強者になびいていく。それでも、少数の弱者のために、戦おうじゃないか。
8. 何年もかかって築き上げたものは、一夜にして崩れ去るかも知れない。それでも、築こうじゃないか。
9. 助けを必要としている人を、本当に助けたら、あなたは攻撃されるかも知れない。それでも、助けようじゃないか。
10. 持っている最高のものを、世の中に与えたら、自分は酷い仕打ちを受けるかも知れない。それでも自分の最高のものを、世の中に与えようじゃないか。
Anyway The Paradoxical Commandments Finding Personal Meaning in a Crazy World by KENT M. KEITHより 神田昌典翻訳
日本語版「それでもなお、人を愛しなさい」 ケント・M・キース著 大内博訳 早川書房
これらの洞察深い言葉は、なんとキース博士が、19歳のときに、さまざまな大学学生自治委員会で体験したことをもとに書き下ろしたものだそうで、その洞察の鋭さに驚かされます。でも、何か困難に出会ったとき、不本意な批判を受けたとき、この言葉を読むと、非常に励まされます。
私は、これらの言葉を、これからの予測を超えた歴史的変化をマットウな人間として生ききるための、ビジネス、福祉、教育、医療等の領域をひとつの志と精神で結ぶガイディング・プリンシプル(Guiding Principle)になると思っています。
やっと調べて、考えに考えてプランを練り、連絡を取って、やっと会見の場所・日時を決めることができたときはうれしくてたまりませんでした。
でも、待ち合わせ場所が、レンタカーを借りて運転して行くには不慣れな場所で、電話で道順を確認すると、あとで、奥様が、私のホテルまで迎えに来てくださるとのメール。まだ会ったこともないのに、その親切さに驚きました。奥様は、ハワイ人と日本人の血を引く方で、そのおおらかな親切心には、本来の掛け値ないアジア人の屈託のない親切心を感じ感動しました。
お会いして、昼食をごちそうになったのですが、ケント博士は、素朴で気取らず、ありのままに言葉に書いている通りの人でした。それにもまして、その人間として、一見平凡でも偉大な生き方を支えているのが、すばらしい奥様で、お互いが真に尊敬しあっているという、うらやましいような御夫妻でした。
米国の表層ばかりを真似てあまりにわがままで自分のことしか考えていないような人間が増えてしまった現在の日本で、このようなほれぼれするような夫婦には、なかなかお目にかかれなくなってきました。
あえて自分が本当に真実だと思えることを勇気を持って為そうとしたとき、人々は実にさまざまな憶測をもとに勝手なことをいいますし、自分の真意はなかなか理解されず、さまざまな抵抗や批判に会うものです。それでも、とにかく、やってみようじゃないか、というのが彼のメッセージです。
彼の「逆説の十戒」を読んで、何かを自分に感じた方、是非、コメントをくださいね。お待ちしています。
人からの誤解や批判をおそれず、勇気を持って「あえて為す」ことを試みる方々への励ましとしてご紹介しておきます。