2005年11月19日

60歳でも50歳以下にしか見えない若々しいアメリカ人に出会い、ひどく驚く

 このブログは、おもに経営者とその家族のための健康管理と「命もうけ」に役立つような知恵や情報をわかりやすくお伝えすることが目的で書いています。

 先回書いた「食べ過ぎで病気になっているアメリカ人」の現状について書いた記事を、いつのまにか、日本の誇る「金融ドクター」ともいえる木村剛氏が、ご自身のブログで思いがけなく取り上げてくださり、異国にいるせいか、いつもより、じーんときてしまいました。また、鋭いコメントも、いくつかいただき、うれしく思いました。

 ありがとうございます!毎回、それなりに気を入れて書いている私としては、このように、メッセージを受け止めてくださる方々がいることが、なによりも励みになります。異国にいると、とくにうれしいものですね。

 非常におもしろいことに、「飽食で病気になっているアメリカ人」のことを書いたら、現在、私がいるロサンゼルスで、友人の神経科医師が、その人の家まで連れて行ってくれ、紹介してくれた方がいるのですが、会って、びっくり!

 わっ、わっ、若い!!

 腹は出ていないし、肌はつやつやしているし、スリムで、髪も黒々。年齢は、60歳だといいます。こういうアメリカ人には、めったにお目にかかれない。どう見ても、50歳、か、それ以下の年齢にしか見えません。

 実は、この人は、ハリウッドの映画業界で知る人ぞ知る、ひっぱりだこの有名な自然療法(ナチュロパシー)治療家で、有名な映画人や俳優、女優が、こぞって指導を受けに来るのだそうです。

 指導は、おもに食事、栄養を中心とする生活習慣にまつわる指導が主ですが、おもしろいのは、「腸から老化や病気が始まる」という考えにより、コロン・セラピーという、腸を洗浄するということをやるようです。ひらたくいえば、腸のお掃除で、ぬるま湯か何かで「浣腸」をするらしいのですが、ハリウッドの名だたる映画人たちが、こぞって彼の指導と治療を受けに来ているようなので、彼らがコロン・セラピーという腸の洗浄の浣腸を受けている光景を頭に思い浮かべたら、思わず、吹きだしそうになりましたね。

 だって、ひょっとすると、みなさんあこがれのハリウッドの有名俳優や女優が、自分の健康管理のために、彼に浣腸をしてもらいに来る、という光景を思い浮かべてみていただければ、わかりますでしょう?

 しかし、社交も多く、ハードスケジュールで、マスコミへの対応などでストレスも多い映画人にとっては、たしかに、体の大掃除ということで理にかなったことなのかもしれません。

 からだに毒をためないほうがいいのは、当然です。

 便秘するほうがこわいですね。毒がいつまでも体のなかに停滞するわけですから。

 最近の若い20代前半の女の子には、2ヶ月に2回くらいしか大便が出ない女の子がいて、思わず声を失ったことがあります。

 この先生は、口コミでいつも予約がいっぱいなため、全く宣伝もしませんが、知る人ぞ知る有名な療法家ということでした。

 彼は、相当忙しいらしいですが、私の友人医師がわざわざ会見の労をとってくれました。(こちらがたのんでもいないのに、このように親切なアメリカ人は、まずもってアングロサクソン系白人やユダヤ人ではないですね…)

 ナチュロパシー(自然医療)で、コロン・セラピーを実際に行う治療家の数は、すでに、世界でかなり少ないので、こういうやりかたを30年以上もやってきて、さらに自分も体に悪いものは一切食べず、栄養には注意し、効果的なサプリをとり、自らのからだで実践しているような人は、非常に貴重です。まず、普通の医者で、こういう模範を示せる人はいないですね。若いときには舞台にも立ったというタップ・ダンスの腕は、今でも軽やかで健在のようです。

 大多数のアメリカ人と、全く逆なことを徹底的に実践してきた結果として、60歳とはとても思えぬ若々しさを現実に保っている事実には、驚かされました。どう見ても、50歳くらいか、それ以下にしか見えないんですから。

 おもしろかたことは、ご家族でいっしょに撮った写真を見せてくれ、そこに8歳年下の彼の弟さんもいっしょに写真に入っていたのですが、その弟さんは、まったく自分の健康管理などに興味なく、食事や栄養にも無頓着とのことで、なんと、はるかに彼よりも老けて、白髪だらけであり、まだ52歳なのに、65歳過ぎに見えるのです。思わず、老けてる- ! といいたくなるような感じです。

 節制した人と、不節制した人で、こんなにも差が出るものなのかと、目の前のはっきりした現実の事件に、あらためてひどく驚かされました。

 「人の命はわれにあり、天にあらず」と喝破し、命は節制しだいで、長くも短くもなり、それを決めているのは天ではなく、自分自身だと、説いたのは老子でした。

 「人々は、知らず知らずのうちに不節制で自殺している」という格言もあります。

 しかし、目立たないところで、こういう驚くべき人がいるから、まったく多様性の国、米国はあなどれない。

 こういう米国の飽食の全く逆を徹底的にやっている人が存在するのですから。たいしたものです。

 ついでの話ですが、サンディゴで夕食に誘われ、その人がステーキハウスに行きたいというので、しかたがなくおつきあいしたら、全米で5本の指に入るという有名なステーキハウスに連れて行かれました。

 私ともうひとりの学者の方は、サラダと、一番小さいであろうプチ・ステーキを、きっと日本のひとくちコロコロステーキみたいなもんだろうと思って注文したのですが、その招待者は、自分の分を、Tボーンステーキでオーダーしました。

 さて、しばらくして、手のこぶし大のステーキがきたので、これは、自分のたのんだものではないと思い込んでいたら、実は、それが「プチ・ステーキ」と知り、思わず「げっ!これが…」と絶句。

 さらに招待者の友人のところに運ばれてきたTボーンステーキを見たら、なんと、足のサイズ27.5くらいのでかい長靴の靴底を2つ横に並べたような巨大なステーキだったので、ショックで、しばらく声が出ませんでした。

 こんなのをペロリと食ってしまい、さらに巨大なケーキまで、デザートに食べてしまう。これじゃ、ほんと心臓病あたりで、ポックリいかんほうがおかしい。そりぁ、血管詰まるでしょうね、ドロドロのあぶらで。

 こういう人たちを救うには、美人のハリウッド女優であろうがなんであろうが、やはり容赦なく、おなかの中にたまりにたまった腐敗物、すなわち、便(ウンコ)を、定期的に浣腸して、こじり出してしまわないと、あかんのでしょうね。

 しかし、この60歳にして、50歳以下にしか見えない、若々しいアメリカ人自然療法家との出会いは衝撃的でした。


 思わず、自らを反省。

 ほんとうに米国という国は、一方づかない多種多様な人間がいるワンダーランドだな、と実感したものでした。

 人情的にはあまり好きな国でなありませんが、おもしろいいつも好奇心を刺激されるダイナミックな国であることはたしかです。
  

Posted by otsukako at 12:29Comments(1)TrackBack(0)

2005年11月10日

食べすぎで病気になっている米国の現状

 このブログは、おもに経営者とその家族の健康管理と「命もうけ」の知恵を養うのに役だつような発想や情報を、わかりやすくお伝えすることが目的です。

 10月末から国際会議に参加のため、米国に来ています。最初の1週間はワシントンDCに滞在しましたが、来たとたん、晴れ上がり、まるでカルフォルニア日和のような、太陽がまぶしく照りつけるあたたかさにびっくり。

 11月9日、早朝3時に起床。午前5時に予約しておいたタクシーに乗り、空港へ。午前8時発の飛行機に乗り、およそ5時間半かかって、こんどは、西海岸の国際会議参加のため、サンディエゴに到着しました。

 やはり米国はでかい。東海岸と西海岸では、時差が3時間もあるのですから。

 また、いつも米国に来て思うことは、レストランでサンドイッチを注文しても、チャイニーズ・レストランで料理をたのんでも、とにかく米国では、すべてがオーバーサイズで、皿がでかいし、量も多すぎて、1人分でも、日本の2倍から3倍の量があります。

 だから、食事をするたびに、半分をきっぱり割り切って残すか、2人いる場合は、1人前を2人でシェアするくらいでちょうどよい。それでも多いくらいです。

 もし、毎回、残さずに食べていたら、あっという間に太りますね。

 こういうとき、子供のころ、母親から「食べ物を残してはいけません。」というしつけが潜在意識にこびりついていて、毎回、がんばって残さず食べると、たいへんなことになります。

 米国人の食べる量を見ていますと、こんなんじゃ病気になるのが、あたりまえじゃないの!と思わず叫びたくなるほどです。

 こんな食べすぎを毎日やっていたら、心臓病やがんや糖尿病にならないほうが不自然で、おかしいくらいです。

 米国の病気のほとんどは、ぜいたく病ですよ。

 ポテトチップの袋だって、日本のスーパーで売られているサイズの、2倍から3倍、へたをすると4倍近いバカでかいサイズです。こんなのをテレビ見ながら、DVD見ながら、ポリポリ食べて、さらに日本の3倍くらいあるような量の食事を毎食やっていたら、確実に寿命を縮めることは、間違いないです。

 こんなんで、車社会で足腰使わない毎日を送っていたら、あっというまに男性ならインポになるでしょう。バイアグラが、あれほど爆発的な人気を持つのも米国の男性にいかにインポが多いか、の証拠でしょうね。 

 通常に摂っているたんぱく質、脂肪も、あきらかに過剰ですから、脂肪の摂りすぎと関係が深いといわれる大腸がん、乳がんが、非常に多いのは、当然のことじゃないか、と思います。

 おもしろいことに、米国型西洋的な飽食をマネしてか、そういう食習慣が入り込んできて、生活が豊かになりつつあるアジアの国々でも、米国型生活習慣病が、急増しています。日本でも、同様です。

 米国で、こういう生活習慣病は問題だとして、新薬だとか、サプリだとか、ライフスタイルの改善等のプロいグラムが、あーだ、こーだと、また、なんでもしゅべりすぎる傾向が強い米国ではにぎやかですが、自分で勝手に自ら問題を作り出して、その解決策のリーダーシップをとろうとする、いかにも米国的な現象ではないか、と思います。まるで、ひとりでボクシングをしているボクサーみたいです。

 こういう問題を解決するのは、実に簡単です。すべて米国の生活習慣の逆をやればいいのです。

 はやく心臓病になり、はやくがんになり、はやく老化し、はやくインポになり、はやく閉経を迎え、寿命を縮めたい人は、米国人の一般的な生活習慣をマネれば、すぐにそうなれます。

 実は、新薬もサプリも何もいりません。

 食べ過ぎに、さらにあれこれプラスしても、かえって過剰で無理があります。

 米国人にとって、一番いい治療法は、定期的な「断食」でしょうね。

 食べすぎ飲みすぎ(ついでに、しゃべりすぎ?)なのですから、それ以上、足し算せずに、むしろ、過剰なものを出すマイナスの発想が必要でしょう。 

 でも、すぐにインスタントな結果を求め、総じて待つことができない忍耐力がないのが多くの米国人なので、もっとも有効な治療法は、わがままな彼らにとって、かなりむずかしいことでしょう。

 米国のマネをすれば、自然な結果として病気になります。むしろ、ならないほうがおかしいくらいです。

 米国の一般的な生活習慣は、すべての生活習慣病になったり、それをこじらせる元ですから、くれぐれもマネをしないほうが賢明です。 

 ウソだと思うなら、是非やってみてください。不思議なくらい、まるで「病気にかかる処方箋」を書いたかのように、そのとおりの病気になります。すなわち、見事に心臓病に、がんに、インポに、はやい閉経になり、はやく老けること、まちがいありません。いくらホルモン剤注射しようとも、整形しようとも、自然の法則は逆転できません。

 いやだったら、すべて米国の逆をやってみてください。すべての生活習慣病の予防になりますから。

 一般に医療の専門家たちは、こういう問題を複雑に考えすぎます。だから、いつまで議論しても、いくら研究予算をつぎ込んでも、有効な解決の方法を見出せません。

 自然が示す真理というものは、常に単純なのに、頭に知識を詰め込んだ人たちが、もっと問題を複雑にしてしまうような気がします。
   
Posted by otsukako at 15:34Comments(5)TrackBack(2)