2005年09月29日

健康食品の本当の価値について

 このブログの目的は、おもに経営者とその家族の健康管理や「命もうけ」の知恵として役立つような、眼からウロコの発想や情報を、わかりやすく伝えることにあります。

 先回、きちんと科学的なエビデンス(証拠)があり、桐の箱に入れて献上してもいいくらい貴重な価値のある、がん予防の効果が確認された健康食品は何か?という問題を出しました。

 何人かの方々から、メールでご意見をいただきましたが、なかなかいいセンスでお考え下さった方はいらっしゃいましたが、まことに残念ながら、正解はいらっしゃいませんでした。

 お待たせいたしました!正解の発表です。

 それは、えのきだけ、なめこ、ぶなしめじ、なのです!

 思わず、「ウッソ〜、だって、どこのスーパーにだってある、なんでもない食用きのこじゃないの!めちゃくちゃ安くて、100gの袋で100円以下で買える。いま流行の健康食品で、アガリクス茸くらいなら一箱20000円から30000円以上するし、中には高級なものでは10万円近くするものもあって、たいへん高価だし、いかにも効きそうだけど、こんなどこにでもある超格安なきのこなんかに、そんな、がんを抑える作用があるような価値などあるわけないじゃないか!さんざん、もったいぶったあげく、人をバカにするな!そんなものが、がん予防に役立つくらいなら、医者も誰も苦労しないよ!」などという声が、聞こえてきそうですね。

 無理はないですね、あまりに意外でしょうし、高級でも高価そうでもありませんから。

 このことを、はっきり自らの長年の研究で、述べておられるのは、かつて国立がんセンター研究所で実験室長として抗がん剤の開発に取り組み、そのなかで、いわゆるきのこの抗癌作用について徹底的に調べた研究実績を持つ、元金沢大学教授の池川哲郎博士です。

 池川先生と私は、個人的にも、たいへん親しくしており、米国やインドでの国際学会にいっしょに参加したこともありますので、ご本人から、直接、いろいろとお話をうかがっております。

 池川先生は、シイタケからレンチナンという多糖体を、世界で初めて分離することに成功した研究者で、薬用・食用きのこの抗腫瘍作用についての研究では、知る人ぞ知る世界的に有名な第一人者です。2001年9月12日から14日まで、ウクライナのキエフで、世界38か国から研究者が集まって開かれた「第1回きのこと健康に関する国際学会」では、日本の代表として大会会長をつとめておられます。

 米国ニューヨーク市にあるコーネル大学付属ストラングがん予防センターに腫瘍学の研究者としてディレクターをつとめる、私の友人であるウォング博士は、池川先生のことを、尊敬の念とともに「Mushroom King」と呼ぶほどです。

 それほど、平たくいえば、きのこの抗がん作用の研究の実績では、池川先生の名を世界の研究者で知らない人はいません。

 その池川先生が、あらゆるきのこを徹底して調べあげたところ、あまりにも手ごろで、一見なんでもないような、えのきだけ、なめこ、ぶなしめじ、という安くてあたりまえの食用きのこに、かなりはっきりしたがん予防とがん抑制作用があることが確認されたわけです。ぶなしめじは、長野産のもので、やまびこほんしめじ、という名のものがどこのスーパーでも売られています。

 このことは基礎研究だけでなく、疫学的調査研究でも確認されています。

 また、東京大学医学部出身の外科医で、凍結手術で有名な田中茂男博士が、自らが大腸がんになった折に、えのきだけの抗腫瘍作用についての研究を知っていたため、毎日、多量のえのきだけ熱水抽出物(ようするにえのきだけ抽出エキスであり、煮汁のこと)を徹底して飲んで、自らの大腸がんの腫瘍がしだいに見事に縮小して、消滅していく経過を、自らの体を実例とする症例として、データをそろえた明確な研究発表をされています。

 どこでも非常に安価で手に入り、日常的に食生活に積極的に継続的に摂りやすいものですから、こんなにいいことはないでしょう。それも非常に強い抗腫瘍活性があるとのことですから。

 これらのなにげないきのこが、いかにがん予防に役立つものであるかを考えると、高価な価値をつけて、桐の箱に入れて献上してもいいほどのものであることを、少しでも味わっていただくために、すこし学術的な表現になっているので、読みこなすのはむずかしいかもしれませんが、池川哲郎先生ご自身の専門研究者としての言葉を、以下、少々長くはなりますが、引用することにいたします。

「 1966年より、国立がんセンター研究所において、担子菌類の抗腫瘍活性についての研究が始まりました。今日では、きのこの研究は世界的に広がり、進展しています。私たちが、研究を始めた当時は、サルノコシカケ科のような硬いきのこは、癌に効くと日本では言われていました。そこで、いわゆる「宿主仲介性」抗腫瘍活性を測定するために、そのような硬いきのこを生理活性試験で試してみましたが、カワラタケやメシマコブを含めそのようなきのこには、必ずしも満足のいく結果は得られませんでした。

  しかしながら、食用きのこ類から得た熱水抽出物は、サルコーマ180という固型癌に対して、癌の増殖を強く阻止する活性があることがわかったのです。制癌多糖体が多く分離されましたが、そのうち、シイタケから分離されたグルカンは、レンチナンと呼ばれ、適応は狭いながらも、日本国内の臨床で使用されてきました。

  もう一つ、良く食べられている食用きのこであるエノキタケにも、高い抗腫瘍作用があります。このエノキタケから、制癌多糖体や低分子蛋白結合多糖体(EA6)が分離されました。EA6は経口投与で抗腫瘍作用があることが確認されましたが、腹腔内投与では余り効果は認められませんでした。EA6は外科手術及び他の抗癌薬との併用による経口投与によって、特に有効であることが証明されています。抗腫瘍スクリーニングテストによって、私たちは、エノキタケの菌糸体から、経口投与によってマウスの同系腫瘍に対して強い活性を示す「プロフラミン」を分離しました。長野県における疫学調査によると、一般の長野県住民より、エノキタケの栽培を主な仕事にしている農家の癌死亡率は、著しく低かったことが実証されました。さらに詳しい疫学調査は現在も行っています。

  また、最もよく食用に供されている食用きのこの一つであるブナシメジの発癌予防効果の研究を行ったところ、腫瘍転移の予防効果や強い抗腫瘍活性があり、さらにブナシメジの乾燥した子実体を5パーセント含む飼料で飼育したマウスと通常の飼料で飼育したマウスを2つのグループに分けて飼育し、その後、全てのマウスに、強い発癌物資であるメチル-コランテレンを皮下注投与して、それらのマウスの発癌状況を調査しました。76週に及ぶ観察の結果、コントロール群では、36匹中21匹のマウスに腫瘍が発生しましたが、ブナシメジ配合飼料のマウス群では、36匹中3匹のみにしか腫瘍が認められませんでした。食用きのこの発癌予防と阻止の作用機序は、免疫賦活と抗酸化作用によるものである。このように、きのこの摂取は癌の予防と増殖阻止に効果があることが証明されました。

  古くから東洋に伝わる伝統的医療では、医薬と食べ物は同じ起源である(医食同源または薬食同源)と言われており、きのこでも改めてその意味の重さを感じています。」                                   

   
(2001年9月12日、ウクライナ、キエフでの国際学会における池川博士の基調講演要旨より)

 どうですか?えのきだけ、なめこ、ぶなしめじ様様でしょう?

 いかがですか、えのきだけ、なめこ、ぶなしめじをたっぷり具として入れたみそ汁や、それらを使ったいろいろ工夫した料理を、あたりまえの日常の習慣として、毎日の食事で摂られてみては?

 なんといっても安いし、非常に家計も助かりますね。こんな簡単なことが、誰にでもできる超手軽で効果的ながん予防の知恵とノウハウになるんですね。

 でも、世界的研究者である池川先生は、話題の健康食品、高価なアガリクス茸については、人にすすめておりません。

 なぜでしょうか?

 なぜなら、池川先生の徹底したきのこの抗腫瘍作用についての調査研究では、アガリクス茸には、がん抑制作用の効果が認められなかったからなのです。

 「えっ!まさか!だって、がんに効果が期待できる健康食品って、巷でたいへん話題なのに!」と思いませんでしたか?そうなんです。

 この続きについては、次回以降、くわしく書こうと思います。お楽しみに。

 なお、池川哲郎先生が関わっている研究調査に関しては、比較的やさしい調査研究や、ご自身が書いた記事がありますので、ここにご紹介しておきます。

1.第62回日本癌学会(2003年9月、名古屋)で発表された、えのきだけ、なめこ、ぶなしめじ、という食用きのこの摂取が、胃がんの予防になる可能性を示唆する調査研究

2.「食用きのこの抗腫瘍作用」(池川哲郎、Food Style 2003年9月号、Vol.7 No. 9 )


  

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2005年09月20日

健康食品ブームで見落とされていること

 このブログの目的は、おもに経営者とその家族の健康管理や「命もうけ」に役立つような眼からウロコの知恵や情報を、わかりやすくお伝えすることです。

 さて、巷では、大企業も参入して、あれやこれやの健康食品やサプリの大フィーバーですが、皆さん、あれこれありすぎて、わけがわからんという人も多いのではないでしょうか?

 コエンザイムQ10などは、1990年代前半では、医師の処方箋が必要とされていたものであり、米国では、おもに心臓病のある人の、心臓の筋肉を守る意味で使われていたものでした。ですから、心臓弁膜症や心筋梗塞の方の心筋の負担を軽くし、守るために、当時、そのような患者さんのために、米国の医師や治療家と連絡を取って、個人輸入で入手し、必要な方に分けていたものです。私は知っていましたが、当時は医療者を含めて、あまり知っている方はいませんでした。

 それが、今では、医師の処方箋なしで薬局で買えるようになり、なんでもかんでもコエンザイムQ10入りと名うって、あれよあれよと美容やスキンケアにまで使うようになり、まったく驚く限りです。

 1990年初頭から、とくに米国でブームとなっていたサプリメントは、いずれ日本に上陸するとにらんでいましたが、まったく、その通りになりました。サプリや健康食品の分野は、米国では巨大な市場ですが、日本でも巨大な市場になりつつあります。

 でも、米国で有名な、栄養関係にも詳しい、アリゾナ大学医学部教授のアンドルー・ワイル博士とも、よく以前、意見交換したものですが、お互いに確認し、うなずき、同意したことがあります。

 それは、「サプリメントは、あくまで食事ではなく、食事そのものの代わりにはならない」(Supplements are NOT food.)という重大な点です。

 健康補助食品というように、サプリは、あくまで食物の補助であって、きちんとした食生活をしないで、このサプリさえとっていればいいのだ、ということはありえません。あくまで補助でしかない、ということは、是非覚えておいてください。

 日本の健康食品は、やたらと高価であることが多く、かつ、単一の成分のままで売らず、やたらあれこれ他の成分を足して、売られていることが多いですね。

 しかし、どのような組み合わせなら、成分同士の相性がいいのか、やたらにいろいろな成分を足してしまって、何か害やマイナスになるようなことになるとはないか、など、日本では実験調査もなされていませんし、基準すらきちんとしていません。

 まさに業者のやりたい放題です。また、安易に健康食品のビジネスをやりたがる人も多いようです。皆、あさましい感じの業者や人が多く、どこか売り売りでガツガツしています。だから、私は、健康食品業者の多くが好きになれません。口から体内に入るものを売っているという責任感を、まったく感じません。

 また、たいした勉強もせずに、あれこれやたら効能を上げて、価格競争で売ろうとしています。

 なんで、多くの業者や多くの人が、健康食品やサプリを売りたがるかといえば、それらは消費財であり、継続すれば、利益が継続的に入ってくるだけでなく、粗利益が、およそ5割くらいあり、もうけ分が大きいからです。

 健康食品を、親切そうにあれもこれもすすめてくるのは、相手の健康のためというよりは、まずは自分に入るもうけ分(マージン)が多いからだ、という業者の本音も知っておきたいものです。

 また、相当切れ者で、ビジネスや経営、経済・金融面では、さすがと思えるようなリスク・マネージメントができる経営者でも、いざ、自分の大切な体の中に入れる健康食品となると、わけもわからないまま、あれこれ取引先の社長に勧められたからから、とか、仕事のお得意先から紹介され、とてもいいといわれて、いわれるままになんとなく、ほとんど無防備、無知のまま、口に入れてしまっているケースが大多数のようです。

 でも、よく考えてくださいね。あの社長によく効いたものが、あなたによく効くとは限らないではないですか?

 だって、あの人と、あなたは同じ体質というわけではないでしょう?

 だったら、なんで、あの人に効くものが自分にも効くものと思い込んでしまうのでしょうか?仕事上のことでは、あれだけ鋭く慎重な経営者の方々が。

 最大公約数として、多くの人に効きめが期待できるものはあっても、すべての人に均等に効くような万能薬もありませんし、万能な健康食品もありません

 なぜなら、一人一人、みな体質が違うからです。

 たとえば、高血圧の人に効くものなら、逆の症状の方向性を持つ低血圧の人には効きません。論理的に物理として考えれば、そうなりませんか?

 だから、たとえば黒酢は、高血圧の人が摂ると調子がよくなるかもしれませんが、貧血気味で、低血圧の人が摂ると調子が悪くなる可能性が高いはずです。

 どれが自分の状態や体質に合っているのか、これをきちんと判断していくことが大切で、必要のないものは、やたらにあれこれ摂らない方が、体が混乱しなくてすみますよ。
 
 だって、体だって迷惑ですよ、わけのわからないものを、あれこれいっぺんに何種類も体に入れられて。たとえば、10種類近くちがうサプリを摂っているのなら、ちょっとした未知なる人体生化学実験になるとは思いませんか?

 そんなサプリをたよるよりも、まず、食事ですよ。サプリは、食事の代わりにはなりません。 

 さて、ここで、すばらしい問題を差し上げます。

 はっきりとがん予防になるという研究データがあって、本当に金箔をほどこした桐の箱に入れて、このブログをまじめに読んでいるだけに、特別に進呈したいくらいの、がん予防効果抜群の健康食品があります。ほとんどの皆さんが、気がついておりません。ああ、もったいない!

 これを毎日摂ったら、本当に疫学的にいってもがん予防効果があるのです。エビデンスの研究データもしっかりあります。

 それは高価なもの?さてさて、それは、次回のお楽しみです。この情報だけで、数100万円の価値がありますね。

 我こそは、と思われる方、メールやコメントで、是非、解答をお寄せください。ずばり正解の方には、先回のように、サイン入りで私の本を差し上げます。

 広くまわりを見渡して、よく柔軟に考えてみてください。期待しております。

 

   
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2005年09月15日

無知につけこむ点滴

 このブログは、おもに経営者とその家族のための健康管理や「命もうけ」に役立つような知恵のヒントをご紹介するのが目的です。

 先々回、「病原性大腸菌O157自身は、何も自分から悪さをするわけでもないのに、なぜ、危険とされるのか?」という問題を皆さんに出して、正解を送ってくださった方には、サイン入りの本を差し上げるとお約束した件で、解答となる先回のブログを更新する直前に、すべり込みセーフで、直接メールで、ご自身の頭で考えたことをお知らせくださった読者の方がいらっしゃいました。

 ズバリの正解とはいかなくとも、なかなかいい線で考えていらっしゃったので、締め切りぎりぎりで、そのメールをくださった青木さんには、そのチャレンジ精神と勘の良さをかって、サイン入りの本をお送りいたしました。楽しみにしていてください。

 また、いずれ、このような機会をときどき作りますから、どうぞ皆さん、チャレンジしてみてくださいね。

 さて、最近、20歳前後の女の子で、毎日コンビニ食ばかり、お菓子大好きの食生活のせいでしょうか、ときどき体調を崩して、病院に行くと、貧血とか、過労のため休養が必要とかいわれ、「病院で点滴受けてきて、元気になった。」などと、ケロリとしていう人に、ときどき出会います。

 はっきりいって、まったく点滴などする必要などない場合でも、素知らぬ顔で、そういう若い女の子の無知につけこんで、あたりまえのように点滴をする病院やクリニックが、いつのまにか増えているような気がしています。

 本当に必要な急場なら、わかりますが、本当に、すぐに、ちょうど大げさに包帯を巻かれると、何かすごく手厚いケアを受けたように思い、なんとなく気分がしっかり治療を受けた気分になって、うれしいような気分になるのと似ていて、最近の若い女の子は、病院の言われるままに、実に素直に、すぐに点滴を受けてしまうようです。

 だいたいにおいて、まず必要のないものです。むしろ、しっかり休養をとり、正しく造血作用のある食物を、口からしっかり摂っていった方が、栄養的にも、はるかにベターです。口から入って、きちんと消化・吸収・同化したものでなければ、良質の血液はできません。

 ひどいケースになると、ちょっと風邪を引いて病院に行くと、必要がないのに、すぐに入院をすすめて、入院させて、点滴をすぐに打つなどという病院も目立っています。

 はっきり、申し上げましょう!そういう病院は、皆、やぶ医者、やぶ看護婦にちがいないでしょうから、すぐに逃げ出したほうがいいです。

 本当は点滴をする必要性などないのに、なぜ点滴をしたがるかといえば、保険の点数になって、病院がもうかるからです。

 また、あたかも、しっかり手厚く治療したかのように、無知な患者に対して見せかける実に便利なプラシーボ(にせ薬)にもあります。

 昔、経営が悪化した病院の院長自らが、病院職員全員に、病院経営改善ため、必要がなくとも、患者さんに点滴を余計にしようと、「点滴もう1本運動」を指示したような例があります。

 とくに若い女の子の無知につけこんで、あたかも必要な治療のように見せかけて、いつのまにか点滴をやって、保険の点数稼ぎを巧みにやっている病院が、やたら目立つようになりました。

 インテリが相手の無知につけこんで、せこくなるのは、本当にあさましいものを感じます。

 点滴自体、必要な治療でもなんでもないケースがほとんどなんです。急場のガソリン補給みたいなもので、どうしても一時的にやむをえないときには有効ですが、口からきちんと摂った栄養には、全然かないません。

 点滴をすぐにやりたがる病院や医者は、おそらくまちがいなく「やぶ」ですから、さっさと見切りをつけて逃げ出したほうがいいでしょうね。

 だから、いつも、そういう若い女の子に出会うたびにいうんです。

 「ああ、その病院と医者、やぶだよ。だって、点滴必要ないのに、打ってるもの。病院の保険の点数になるから、すぐにやりたがるんだよ、相手の無知につけこんでね。その病院、やめたほうがいいと思うよ。」

 そう、病院、医者を選ぶのも、本当に寿命のうちなんです。



  
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2005年09月09日

食中毒になる病原性大腸菌O157の真実−2

このブログは、経営者とそのご家族の健康管理と「命もうけ」に役立つ知恵を、目からウロコの情報・発想をご紹介しながら、わかりやすくお伝えすることが目的です。

さて、前回、食中毒の原因として恐れられている、病原性大腸菌0157は、実は、それ自身では何もしない、という事実を書きました。

なぜ、O157自身は、細胞に進入したりもせず何も悪さをしないのに、危険だと恐れられているのはなぜか、という問いの答えを、ご自身の頭でお考えになっていただけましたか?

単なる知識の暗記ではなく、自分の頭で考えてみる、ということが、実は「命もうけ」の知恵を養う上で、とても大切なのです。

実は、O157それ自身は、自分では積極的な悪さはしないのですが、まあ、やはり細菌として生きていますから、便(うんこ?)のようなものを排出します。それが、O157の場合は、ベロ毒素という毒素を排出するのです。

このベロ毒素に対して、毒素ですから、体内にあっては困るものなので、通常は、体は下痢か何かで、体の外に出してしまおうと反応します。

ところが、そのベロ毒素に対して、体の免疫系が、過敏で異常な極端な反応をしてしまう人がいるのです。このような人は、体がうまく毒素を軽い下痢か何かで無難に排出するような反応が出来ず、極端な反応をしてしまうのです。

すなわち、O157の出すベロ毒素に対して、そのような極端な反応を免疫系がしてしまうということは、そのようなひどい中毒反応を示す人の体には、O157以前に、すでにバランスが乱れた過敏で異常なはたらきをする免疫系の状態になっているということです。

だから、同じものを食べ、同じように0157を体内に入れてしまっても、少し下痢をするくらいで、ほとんどなんともない人や、生き死ににかかわるような大事件になってしまう人がいるのです。

へんなたとえをすれば、台所に現れたゴキブリを見て、「ああ、ゴキブリか…」と冷静に落ち着いて対処できる人と、ゴキブリを見たとたんに、「ぎゃ〜!!!」と悲鳴を上げて、大パニックになって心臓が止まりそうになる人がいるのと同じです。

いわば、すでに免疫系に異常があり、うまく対処できなくて、体が「ぎゃ〜!!!」とヒステリー名悲鳴を上げて大パニックをおこしてしまう人がいるので、O157自身が恐怖のバイ菌のように思われているわけです。

とはいっても、衛生状態は無視してもいいということではありませんから、もちろん、殺菌するこしたことはないので、誤解のないように願います。

ただ、何でもバイ菌のせいにして、自らの体の中に起こっている自分の免疫系の異常、すなわち、マットウな反応が出来なくなってしまっている自分の体内環境の異常や汚染を、よく振り返り、それを正し、根本から解決する道を考えなければ、本当の問題解決にはならないことを、ぜひ、しっかり覚えておいてください。

これらの免疫系の異常は、やはり、かならず自律神経系のアンバランスや異常が大きく関わっているのです。
  
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2005年09月01日

食中毒になる病原性大腸菌O157の真実−1

 このブログは、とくに経営者やその家族の健康管理や「命もうけ」の知恵について、眼からウロコのようなエビデンスのある情報や発想を、わかりやすくお伝えすることが目的です。

 もう9月に入り、秋の訪れを感じさせる頃になりましたが、いつも暑い夏のあいだ、おそれられ、話題になりやすいテーマのひとつが、食中毒ですね。

 食中毒で、以前から大きな話題になったのが、病原性大腸菌O157です。

 手元にある資料にも、「猛威を振るう病原性大腸菌O157」などと、書いてあります。

 まるで、大腸菌O157が、悪玉として大いに暴れ、あちこち破壊してまわっているようなイメージがついてまわり、あたかも実際にそうであるかのような報道がなされていますね。

 ところが、O157自体は、意外におとなしいもので、別に細胞に進入したりしませんし、暴れたりはしないんですよ。

 すなわち、実は、O157という大腸菌自身は何も悪さをしないのです。

 そんなこというと、「うっそ〜」という声が聞こえてきそうですが、実は、これは、世界的にも評価されている免疫学の大学教授ご本人に直接聞いてたしかめたことでもあります。

 それでは、なぜ、O157が危険とされ、忌み嫌われるのでしょうか?

 このブログをまじめに読んでくださっている方で、我こそは、という方は、是非、メールで解答をお知らせください。正解の方には、私がちゃんとサインした本を贈呈してもいいですよ。

 これが、ずばりわかったら、これからの新しい医療の考え方の根本がわかります。

 正解は次回。お楽しみに。




  
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