2006年05月18日

肝っ玉ど根性ゴッドマザーだったマザーテレサ

 このブログは、おもに経営者とその家族の健康管理と「命もうけ」の知恵を養うのに役立つような、目からウロコのような情報や発想を、わかりやすくお伝えするのが目的です。

 時折、健康関連の話題以外にのことにも、その折々の問題意識で、書くこともありますので、よろしくご理解ください。

 マザーテレサといえば、慈善事業というか、貧しい人のために一生をささげた聖女というようなイメージを思い浮かべて、思わず拝んでしまう方もいらっしゃると思いますが、私は、聖女というより、彼女には、腹の据わった、タダでは転ばない、肝っ玉ゴッドマザー、といった実にたくましいものを感じます。

 マザーテレサが世界的に有名になり、ノーベル平和賞などをもらうようになると、そういう名声にあやかりたい世俗の人たちがあれこれマザーテレサもうでをしたり、売名的な寄付をしたりするようになります。まあ、あさましい人間の業でしょうか。

 あるとき、ある大金持ちが、あきらかに自分の売名のためにマザーテレサにロールスロイスを贈ったそうであります。マスコミも世間も、貧しき者の味方である清貧のマザーテレサは、ゼッタイにそういうものを受けとらないと思っていたようです。

 ところが、マザーテレサは、その寄贈のロールスロイスをあっさり受け取ります。

 当然、マスコミや世間は、「なんだ、マザーテレサは貧しい人の味方ではなかったのか?有名になって、とうとう金持ちに媚を売るようになったのか?幻滅だ。」などと、勝手な非難や批判が沸き起こるわけですね。

 じゃあ、マザーテレサは、寄贈されたロールスロイスを自分の贅沢のために乗ったのでしょうか?いいえ。それでは、そのロールスロイスをどうしたのでしょうか?

 ここからが常人とはちがう、聖女のイメージとは違うマザーテレサのたくましさです。彼女は、施設の資金にするために、そのロールスロイスを売ることもできましたが、それもしませんでした。

 彼女は、世間の非難などものともせず、また自分の名声を使って政治家や社会的有力者に協力してもらい、マザーテレサが企画して、宝くじをやってもらうことにしたのです。その一等の賞品に、そのロールスロイスをあてました。

 世間の人たちは、ノーベル平和賞を取り、世界的に有名になったマザーテレサおすみつきロールスロイスが一等の賞品の宝くじだ、ということもあって、こぞってその宝くじを買いに走ります。

 あっというまにロールスロイス一台をはるかに上回る、その数百倍ちかくのお金を集めました。もちろん、たくましく貧しい人を助けるための資金にしたようですよ。

 その発想は、まさに人の心理に熟知しマーケティングにたけた起業家であり、ひとつのチャンスを最大限に使って、施設の運営や貧しい人たちを助ける資金を最大限に作り出すという実業家であり、経営者でありました。 

 慈善奉仕するにせよ、スタッフの食費だっていりますし、医療品だっていりますし、患者や瀕死者のためのベッドや食事やケアのための費用などが、まさに、キリがないくらいお金が無制限に必要になってきます。

 施設自体は、生産し物を売るわけではありませんから、いくら寄付を集めたにせよ、いくらあっても足りないわけです。

 自分の社会的な名声や政治力を大いに利用し、世間やマスコミがなんと言おうとも、現実を前にした当事者たる厳しさを知っているマザーテレサは、その売名目的のロールスロイスでさえ、そんな世俗の下心は十分承知の上で、あえてありがたく平然と受け取り、それを最大限にしたたかなまでに活用して、何百倍もの資金を集める手段にしたわけです。

 なんと、たくましい!!お見事な手腕!まさにゴッドマザー!

 カトリック修道会という世界的に力を持つ宗教組織が背後につながっていることだって大いに政治的に物事を動かすのに役立っていると思います。ヤワでかよわい精神では人助けだってできない、という強烈な生きざまを感じますね、そこに。

 単なる甘い慈善気分のおせんちでは、私はいろいろな現実の壁を前にして、慈善をするまえにカンタンにつぶれてしまうと思います。

 ほんとうに行動しているからこそ、自分がなんと言われようが、こういう活動を運営していくための金を十分に集める方が先だという、まさに腹の据わった肝っ玉ばあちゃん、いや、ゴッドマザーというようなたくましい行動になるのだと思います。

 現実に人を救う事業をあえてやろうとすれば、平安に自己陶酔的なおせんちにひたっているひまはなく、平然と泥でも平気でかぶって、皆を食わせるため、養うためにかせぐ、という、実にたくましい豪腕にならなけれな、しょせん慈善事業ですら、きちんと為しえないのでしょう。ここに、世の中にとっていいことをしているのだからと世間の同情をあてにして、センチメンタルで甘い見通しがよく目立つ多くのNPO法人やボランティア慈善団体に欠落しがちな経営能力の重要性があるように思えます。

 こういう点でも、マザーテレサは、起業家精神あふれる経営者で、マーケッターで、政治的なたちまわりもできる、実にたくましいゴッドマザーだったのではないかと思います。

 そりゃ、瀕死の人、病気の人、貧しい人、何百人も抱えて、スタッフも含めて、運営を何とかしていなければならない、きびしい現実を毎日生きていたら、甘っちょろい慈善気分でいられるわけがなく、やはりボランティア事業であっても、マザーテレサのような経営者としての手腕が非常に重大なのだと思います。だって資金繰りができなければ、慈善活動であったって、すぐにでも活動は頓挫してしまいますから。

 だから私は、マザーテレサを清らかな聖女としてよりも、起業家精神あふれる経営者であった肝っ玉ゴッドマザーとして、その強くたくましい人間の器を評価しています。
 

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