2006年03月11日

サプリには、効かせ方にコツがある

 このブログの目的は、決断の責任を背負いながら、がんばっていらっしゃる経営者と、それを支えるご家族の健康管理と「命もうけ」の知恵として、お役に立ちそうな目からウロコの情報や発想を、わかりやすくお伝えすることにあります。

 まだ寒いときもありますが、もう春の訪れを匂わせる日々です。

 と同時に、マスクをしている人たちを町でよく見かけました。

 風邪、インフルエンザが流行ったころも、マスクをしている人が目立ちましたが、今度は、先回書いたように、花粉症の花粉よけのためにしているようです。

 電車の中で、「ほんと、いつも花粉のこの季節は、いやですわね〜。」などとおしゃべりしていた50代前半の女性2人がいました。そして、花粉症に効く薬はないのか、とか話をしていましたが、聞いていて、本当になぜ自分が花粉症にかかっているのか、その根本原因を調べようともしない姿勢に、ため息が出てきました。

 もちろん、症状が不快なあまり、それにとらわれてイライラするのはわかりますし、ストレスがたまるのもわかります。

 しかし、免疫系があえて過敏にでもはたらいてくれて、アレルギー症状が出てくれているからこそ、免疫不全(免疫力がうまくはたらかないまま)のがんにならなくてすんでいるかもしれないのに。自分の体内環境での、自律神経系と血液におこっているアンバランスの異常には、決して目を向けようとはしません。

 だから、いつまでたっても、問題は解決しない。花粉がなくなれば、また別のアレルギーが浮上してくるだけ。いたちごっこです。なぜ自分がアレルギー体質になっているのか、を考えようともしない。

 まるで、毎日のお天気に対して、雨だと文句をいい、雨が降らなければ降らないで、雨が降らないままなのは困る、とまた文句を言う、そういう態度にそっくりです。

 そういえば、知り合いの40代の女性が、以前よりひどい花粉症だったので、私のブログ記事を読んで役立ててほしい、というメールを出したところ、その方が、自分の食生活の好物を書いてきたのですが、それを読んでいて、ぞっとしました。

 なぜなら、まるで、このままだと乳がんへ一直線ともいえるような内容だったからです。ほんとうにアレルギー症状がひどくても出ているうちが不幸中の幸いで、何やってもアレルギー症状すら出なくなったら、もう免疫不全の状態で、がんになっているのかもしれませんよ。症状がオモテに出てこない病気の方がこわいんです。

 もし、体が症状を出して、内側の異常を示してくれなければ、すなわち、体が病気になる能力すらなくなったら、死しかないのに、そのことには一向に気がつきません。生命があるからこそ「病気する能力」もある。「病気するのも治癒能力のあらわれ」なんですよ。

 今日のサプリ・ブームで、もうかるからと、大手企業までぞくぞく参入してきていて、各社ともに、ただ自分のサプリの効果だけを、あれこれ誇大広告ぎみに紹介し、売り込むのに必死です。

 とくに健康食品業者には、非常にあさましいばかりの業者が多いので、必要のないものまであれこれ加えて、売ろうとします。あれこれ足して量が多いからいいってもんじゃない。サプリでも量をとりすぎれば、副作用のあるものも当然ありますよ。「適切なものを適量取る」ことによって、「サプリの本来のはたらき」が出てくる。

 とくに中国製のものについての科学データには、圧倒的に捏造(ねつぞう:でっちあげたウソ)のデータが多く、世界中で信用されていないばかりか、まともな中国人たちが全く信用していないですから、注意が必要です。彼らは、日本製が信用できるからいい、といいます。

 でも、日本の業者も、けっこう似たようなもので、あれに効く、これに効く、などと薬事法に反するような誇張された宣伝ばかりが多く、最近、厚生労働省の薬事課から注意され指導を受ける健康食品会社が増えてきています。

 アガリクスなどは、全然がんに効かないことが、すでに科学的にあきらかなのに、まだ誇大宣伝して高額で売られています。そういう、あさましいばかりの企業が、大手の業者を含めて絶えないのは、日本の企業のモラルと責任感のなさを感じるだけでなく、その知能を疑います。そういう企業の販売代理店をやっている業者も同様。

 口から体の中に直接入るものなのですから、次々と発覚する手抜き建築マンション同様、私には重罪に思えます。人の命に関わるものですから。

 さて、編集者をやっている友人が、花粉症で、やはり悩んでいるとのことなので、ちょっとしたアドバイスをしました。

 「サプリには、効かせ方にコツがあるんだよ。」

 そういうと、「そういわれると、知りたくなる。」といってきました。

 ですから、前回すでに述べていることなのですが、くりかえし、ここのポイントを述べておきますね。

 1.アレルギー体質の原因になりやすいような食生活を、極力できる限り改めて、ドロドロ血で汚れた体内環境を少しでも変えてみる努力をしてみる。(徹底できればでいるほど効果的。とくに症状がひどく出たときには徹底する。)

 2.そこで、体内の循環や代謝や排泄をよくするために、できるだけ腹八分目か、六分目を心がける。

 3.自律神経のリズムが、自然のリズムにのっとって、正常になるように日常生活の習慣リズムを整える。

 4.そこに、科学的証拠のデータのある、品質がたしかで安全性の確認されたサプリを、毎日適量のみ継続して摂り、様子を見る。花粉症であれば、前回のブログ記事で述べたように、ケルセチンとかバターバー(西洋フキ)のサプリを摂ることが、ある程度、科学的な信頼性があるので、推薦できる。


 以上です。まじめに計画的に、意識して取り組めば取りくむほど、いつもとはちがう症状の変化に気がつかれると思います。

 1〜3のことを徹底すればするほど、サプリは、そのエビデンスどおりの効き目を発揮してくれるものと思います。体内環境をまず変化させてから、サプリを摂るのがコツです。

 ようするに、

1.まず、いままでの体内環境をできる限りベターな方向に変化させる。

2.そこに、自分の体質に合った適切なサプリを適量、継続して摂る。


 これが、サプリの効かせ方のコツです。

 私は、花粉症ではないのですが、なんでも、未知のハーブなどは、極力実際に試してみて、自分の体の変化をたしかめ、観察するようにしているのですが、たまたま花粉症と偏頭痛に効果があるとされている、ヨーロッパで著名なバターバー(西洋フキ)のサプリを入手できたので、3日ほど試してみました。

 すると、まったく期待もしていなかった変化がいつのまにかあらわれ、びっくり。

 というのは、左手の薬指のつけ根にできていた、以前より重いかばんを手にいつも持っていたことによるかばんダコから変化して角質化したイボのようになっていた部分がいつのまにか小さくなって、ほとんど消えかけていたのです。このサプリしか摂っていないので、このサプリのせいだと思います。すっかり気をよくして、さらにそのサプリを続けています。

 この非常に速い体の変化には、超驚きでした。ふだんは自宅では玄米食なので、サプリの作用も速かったのではないかと思います。

 そのバターバー(西洋フキ)のサプリには体内に堆積した古い質の悪いたんぱく質をうまく分解してしまう作用があるのではないかと、私なりに推察しました。

 とするならば、花粉症を含めたアレルギー体質の方々は、ほとんど動物性たんぱく質の摂り過ぎの人たちがほとんどのようですから、そういう体内に古く残ったたんぱく質を強力に分解し、解毒中和する作用があるのなら、アレルギー体質を変える効果があるにちがいない、と推論できるように思いました。

 英国で医学誌でその効果に対する研究発表されたのが2002年。それをいち早く伝えた米国のワイル博士の記事は、2003年。そういう情報は、日本ではようやく2005年以降になってから、やっと徐々に伝わってきているようです。

 どうしても新しい国際情報から遅れてしまう日本の現実は、ただ言語だけの問題ではなく、海外の情報に対する日本的なメンタリティーの姿勢にも問題がありそうですね。

 すばやく良い変化を示してくれた自分の体に感謝しています。ちょっとしたことでも、体が良く変わったことに気がつくと、うれしいものですね。

 

 

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