2006年02月17日

インフルエンザの予防は、どうしたらよいのか?−3

 このブログでは、重い責任を背負い決断しなくてはならないような経営者とそれを支える家族のための健康管理と「命もうけ」の知恵について、目からウロコの情報や発想をわかりやすくお伝えしていきます。そして、実際に自分で考え、ためし、「備えあれば、憂いなし」の生きる知恵として身につけていただき、人生を大いにのびのびと開花させていただくべく役に立てていただくことが目的です。

 実は、皆さんからのコメントを呼びかけたときに、10年以上まえから友人づきあいをしている若手の会社社長が、いつも熱心に私のブログを読んでくれ、ときどき直接メールで感想をくれるので、「是非、コメントに意見を寄せてくれ。」とメールを送ったら、「コメントにチャレンジしてみようかな。」という返事をくれたので、「かたく考えないで、なんでもいいんだよ。たとえば、酔った勢いで、インフルエンザにかかった女の人とキスをしてしまう、なんていう、くだけた感じのものでもいいんだ。自由に発想を広げてほしいね。コメント待っているよ。」というようなことを書き送りました。

 おもしろいことに、自社ビルを若くして一代で建ててしまうほどに事業を成功させたほどのたいした人物ですが、彼からの返信では、「するどいっ!インフルエンザにかかった女と勢いでキスする・・とか、とコメントしようかと思ったのですが。まいった、見破られてしまいました。」ということでしたから、愉快なものですね。ズバリ図星だったせいか、彼からコメントへの投書は結局ありませんでした。

 さて、ここで、インフルエンザにかかるためには「インフルエンザのウイルスにさらされる機会を最大限に増やし、自分の免疫力を大いに低下させるような環境づくりと生活習慣を行えばよい」という、先回指摘したポイントをカギとして、考えてみましょう。

1.インフルエンザのウイルスにさらされる機会を最大限に増やす

 これは、いろいろ考えられますね。ちょっと考えてみましょう。

インフルエンザのかかっている人の中に、マスクもしないで、ひんぱんに出かけていく。
インフルエンザにかかっている人とキスをしてしまう。
インフルエンザの患者さんのした咳をもろに直接吸い込んでしまう。
インフルエンザのかかった人の中にいたあと、うがいをしない。
インフルエンザの患者さんが使った食器をそのまま洗わず、自分も使ってしまう。

などなど

以上のような、機会を最大限に増やす。
 

 いかがでしょうか?こう考えてみると、細菌よりもはるかに微小なウイルスを完全に排除するには、マスクはまったく役に立たないことは事実としても、マスクにより、インフルエンザ患者からの咳によるツバキが直接、鼻の粘膜や口の中ののどから入り込む度合いは、かなりマスクで防げることになりますね。そういう点では、マスクは役に立ちます。 

 また、一見、簡単に思えるうがいも、毎日、外出から帰ったあとにひんぱんに行なうことは、予防として有効でしょう。

2.インフルエンザウイルスに、よりかかりやすくなるように、自分の免疫力を大いに低下させるような環境づくりや生活習慣を行なうこと

 このことを良く考えてみましょう。

 なんといっても、自分の本来の免疫力を低下させてしまう大きな要因は、自律神経系の失調です。自律神経のはたらきのリズムが乱れ、自律神経失調気味になると、免疫系のはたらきが弱り、非常に細菌やウイルスに感染しやすくなります。自律神経のはたらきをガクンと落とすのは、過度なストレス、不眠、などです。

 また、血液の免疫系のはたらき以外に、最近注目されている体表面と粘膜、とくに小腸に多く存在して、重要な免疫のはたらきとして活躍している「γδT細胞群」(ガンマーデルタT細胞群)の活動を低下させるものは、過剰な脂質、とくに酸化した脂質(ようするに酸化した古いアブラ)であるといわれています。

 だから、免疫力を落とすには、どんどん脂肪分を多く含むものを食べ過ぎて、小腸を汚せばよい。すなわち、酸化した油のかたまりである揚げ物、天ぷら、ポテトチップなどだけでなく、こってりした牛肉などの焼肉やあぶらっこい肉料理をバンバンたらふく食べる。その脂肪たっぷりの肉汁に、甘いものをガンガン食べて加えれば、非常に細菌やウイルスが繁殖しやすい環境が体内にしっかりできてきます。そこに粘膜を弱らせるアルコールがんがん飲んで足しますと、これは、ますます感染症にかかりやすい体質のできあがりとなります。こういう食生活をして、便秘気味にでもなればしめたもの。体内にブスブスと腐敗毒素がたまり、再吸収され、ますますウイルス感染に弱い体質が、しっかりできてきます。

 こういうウイルスに感染しやすい体質を作っておいて、寒いなか、薄着でいて、体をとことん冷やしきってしまう、などということが加われば、完璧です。冷えきって血行・血液循環も悪くなり、ますますウイルスが繁殖しやすい条件を満たしてきます。よどんだ水は腐る、とはよく言ったものです。

 ウイルスは、それが繁殖しやすい環境を持ったところに、ちょうどウジが湧くように繁殖して増えていきます。ウイルスも自然の法則にのっとって、ウイルスが繁殖できる環境にのみ、どんどん繁殖していきます。

 おもしろいもので、ふだんは体表面で、体に入れてもいいものかどうかを、しっかり見極めて区別してくれている樹状細胞が、ストレスや飲食の不節制などの影響で、自律神経が弱り疲れてくると、ウイルスが、RNAを脂質やたんぱく質でくるんだ構造を持っていて、かなり似ているため、樹状細胞がうっかり勘違いして、中に入れてもいい仲間だと勘違いして、入れてしまうことがあります。これがおおざっぱに言えば、ウイルス感染のしかたであり、この樹状細胞の識別がしゃんとしっかりしていれば、ちゃんと似て非なるものとしてウイルスを認識して排除し、中に入れないのです。

 ようするに、うっかりして中に入れてはいけないウイルスを入れてしまうのは、すでに体の免疫系のはたらきが疲れて低下していることを示しているのです。

 端的に言えば、自律神経系をひどく疲れさせ、夜ふかし・寝不足・不眠というそのリズムを大いに乱れさせるようなストレス状態を習慣化し、さらに、「γδT細胞群」という体表面で活躍する重要な免疫系のはたらきを著しく低下させる、動物性脂肪たっぷりの肉食や酸化したアブラたっぷりに揚げ物類をたらふく食べ、野菜を摂らず、そこにさらに甘いものとアルコールを加え、便秘をする。 

 これこそ、まさしくウイルス感染しやすい免疫の低下した体質を見事に作ってくれます。

 これは見かけのから元気とはちがい、体内の抵抗力の強さの度合いですから、一見、表面は元気そうな人でも、体内の免疫力は思いがけなく低下していることがありますから、体質的な強さと、見た目のから元気とは分けて考えることが必要です。

 また、いくらまわりで流行っても、全然インフルエンザにかからない人は、知らず知らずのうちに日常の生活習慣で、免疫力が低下しないような体質づくりを自然にしていることが多いものです。

 さらに、多くの医者が、インフルエンザの流行っている季節に何人もの患者さんを診ても、自分がかからなくてすむのは、医者として自分はかかるわけにはいかない、という強い信念や使命感による気の張りが、感染から彼らを防いでいるようなところもあります。

 ここに、気の持ち方による、心の作用による免疫のはたらきという問題があらわれていますね。

 寒すぎて、気が張っていたときは風邪はひかなかったが、もう大丈夫と油断してほっとしたとたん、風邪をひいたという経験は、どなたでもしているはずです。

 自分もインフルエンザにいつかかかるのではと、おどおどびくびくしていると本当にかかりやすくなります。ところが、自分は今、ゼッタイにインフルエンザなぞにかかるわけにはいかない、かかれない、と強く思っていると実際にかかりません。 

 人間というものは、実におもしろいもので、すばらしい絶妙な生命のしくみがはたらいているものですね。ホリエモンさんが1000億円出してもゼッタイ買えない絶妙なしくみです。

 さあ、インフルエンザにかかりやすい方法がわかったなら、すべてその逆をやれば、予防になるわけです。ご自身でしっかり考えて、インフルエンザや風邪にかかることなく、まだしばらく続きそうな寒い日々を見事に元気にお過ごしください!


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/otsukako/50395154
この記事へのコメント
いつも難しいことを分かり易く、解説してくださり
ありがたいです。

ありきたりなコメントになってしまいますが、
ストレスが溜まると、甘いものや脂っこいものを好むように
私はなりがちなようです。
今のところ私は、風邪はひいていないようですが。

悪循環になり過ぎないように、気をつけたいと思います。
Posted by 家中 at 2006年02月17日 08:37
うれしいコメントをありがとうございます。

ブログを書くに当たって、どういう切り口で書いていったら、単なる知識ではなく、腑に落ちるような理解につながる情報になりうるかと、ときどき考え込んで苦しんでいることがあります。

わかりやすい表現や文は、あの文章の達人、司馬遼太郎でさえ、自らのエッセイに、色の違う色鉛筆で7〜8回も推敲したそうですから、斬れるわかりやすい文章ほど、書き手は、それなりの汗をかいて書いているものなんですね。

あの日本文学の巨人にして、自分のエッセイを繰り返し何回も書き直す執念。まして凡人の私などは、やはり、どこかで、スイスイ何気なく泳いでいるように見えて、実際は汗をかきながら水面下を足で懸命にかいているアヒルのようなものです。決して優雅な白鳥ではなく、書き手は、けっこうアヒルのように懸命にバタバタと足を動かしているわけです。
Posted by 大塚晃志郎 at 2006年02月19日 07:14