このブログの目的は、おもに経営者とその家族の健康管理や「命もうけ」に役立つような眼からウロコの知恵や情報を、わかりやすくお伝えすることです。
さて、巷では、大企業も参入して、あれやこれやの健康食品やサプリの大フィーバーですが、皆さん、あれこれありすぎて、わけがわからんという人も多いのではないでしょうか?
コエンザイムQ10などは、1990年代前半では、医師の処方箋が必要とされていたものであり、米国では、おもに心臓病のある人の、心臓の筋肉を守る意味で使われていたものでした。ですから、心臓弁膜症や心筋梗塞の方の心筋の負担を軽くし、守るために、当時、そのような患者さんのために、米国の医師や治療家と連絡を取って、個人輸入で入手し、必要な方に分けていたものです。私は知っていましたが、当時は医療者を含めて、あまり知っている方はいませんでした。
それが、今では、医師の処方箋なしで薬局で買えるようになり、なんでもかんでもコエンザイムQ10入りと名うって、あれよあれよと美容やスキンケアにまで使うようになり、まったく驚く限りです。
1990年初頭から、とくに米国でブームとなっていたサプリメントは、いずれ日本に上陸するとにらんでいましたが、まったく、その通りになりました。サプリや健康食品の分野は、米国では巨大な市場ですが、日本でも巨大な市場になりつつあります。
でも、米国で有名な、栄養関係にも詳しい、アリゾナ大学医学部教授のアンドルー・ワイル博士とも、よく以前、意見交換したものですが、お互いに確認し、うなずき、同意したことがあります。
それは、「サプリメントは、あくまで食事ではなく、食事そのものの代わりにはならない」(Supplements are NOT food.)という重大な点です。
健康補助食品というように、サプリは、あくまで食物の補助であって、きちんとした食生活をしないで、このサプリさえとっていればいいのだ、ということはありえません。あくまで補助でしかない、ということは、是非覚えておいてください。
日本の健康食品は、やたらと高価であることが多く、かつ、単一の成分のままで売らず、やたらあれこれ他の成分を足して、売られていることが多いですね。
しかし、どのような組み合わせなら、成分同士の相性がいいのか、やたらにいろいろな成分を足してしまって、何か害やマイナスになるようなことになるとはないか、など、日本では実験調査もなされていませんし、基準すらきちんとしていません。
まさに業者のやりたい放題です。また、安易に健康食品のビジネスをやりたがる人も多いようです。皆、あさましい感じの業者や人が多く、どこか売り売りでガツガツしています。だから、私は、健康食品業者の多くが好きになれません。口から体内に入るものを売っているという責任感を、まったく感じません。
また、たいした勉強もせずに、あれこれやたら効能を上げて、価格競争で売ろうとしています。
なんで、多くの業者や多くの人が、健康食品やサプリを売りたがるかといえば、それらは消費財であり、継続すれば、利益が継続的に入ってくるだけでなく、粗利益が、およそ5割くらいあり、もうけ分が大きいからです。
健康食品を、親切そうにあれもこれもすすめてくるのは、相手の健康のためというよりは、まずは自分に入るもうけ分(マージン)が多いからだ、という業者の本音も知っておきたいものです。
また、相当切れ者で、ビジネスや経営、経済・金融面では、さすがと思えるようなリスク・マネージメントができる経営者でも、いざ、自分の大切な体の中に入れる健康食品となると、わけもわからないまま、あれこれ取引先の社長に勧められたからから、とか、仕事のお得意先から紹介され、とてもいいといわれて、いわれるままになんとなく、ほとんど無防備、無知のまま、口に入れてしまっているケースが大多数のようです。
でも、よく考えてくださいね。あの社長によく効いたものが、あなたによく効くとは限らないではないですか?
だって、あの人と、あなたは同じ体質というわけではないでしょう?
だったら、なんで、あの人に効くものが自分にも効くものと思い込んでしまうのでしょうか?仕事上のことでは、あれだけ鋭く慎重な経営者の方々が。
最大公約数として、多くの人に効きめが期待できるものはあっても、すべての人に均等に効くような万能薬もありませんし、万能な健康食品もありません。
なぜなら、一人一人、みな体質が違うからです。
たとえば、高血圧の人に効くものなら、逆の症状の方向性を持つ低血圧の人には効きません。論理的に物理として考えれば、そうなりませんか?
だから、たとえば黒酢は、高血圧の人が摂ると調子がよくなるかもしれませんが、貧血気味で、低血圧の人が摂ると調子が悪くなる可能性が高いはずです。
どれが自分の状態や体質に合っているのか、これをきちんと判断していくことが大切で、必要のないものは、やたらにあれこれ摂らない方が、体が混乱しなくてすみますよ。
だって、体だって迷惑ですよ、わけのわからないものを、あれこれいっぺんに何種類も体に入れられて。たとえば、10種類近くちがうサプリを摂っているのなら、ちょっとした未知なる人体生化学実験になるとは思いませんか?
そんなサプリをたよるよりも、まず、食事ですよ。サプリは、食事の代わりにはなりません。
さて、ここで、すばらしい問題を差し上げます。
はっきりとがん予防になるという研究データがあって、本当に金箔をほどこした桐の箱に入れて、このブログをまじめに読んでいるだけに、特別に進呈したいくらいの、がん予防効果抜群の健康食品があります。ほとんどの皆さんが、気がついておりません。ああ、もったいない!
これを毎日摂ったら、本当に疫学的にいってもがん予防効果があるのです。エビデンスの研究データもしっかりあります。
それは高価なもの?さてさて、それは、次回のお楽しみです。この情報だけで、数100万円の価値がありますね。
我こそは、と思われる方、メールやコメントで、是非、解答をお寄せください。ずばり正解の方には、先回のように、サイン入りで私の本を差し上げます。
広くまわりを見渡して、よく柔軟に考えてみてください。期待しております。