2005年07月27日

へたをすると体の異常を知らせてくれる警報器そのものを壊してしまうリスク

 経営者とそのご家族の健康管理と「命もうけ」の知恵を磨いていただくにあたって大切なことは、現在の医療でできることと、できないことをしっかり知っておくことだと思います。

 先回の記事で、現在の医療が、病気の症状を敵として叩き、抑え込もうとする対症療法が中心の医療であることは、すでに述べました。
警報器そのものを壊してしまう人 
ここに、新たに示したイラストは、以前インドで見つけた、やや古い自然医療のテキストの中にあったものですが、いわんとするところは、症状そのものを叩く薬物による対症療法は、へたをすると体の異常を知らせてくれている生命の警報器そのものを叩き潰し、壊してしまいかねないというリスクを、やや誇張して強調したものです。なかなか本質を突いています。

 とはいえ、私は、薬を全面否定するつもりはありませんし、急性な症状が出たときなどに、タイミングよく的確に適量、薬を使うことも必要な場合がありますから、誤解なさいませぬように。

 以前書いた私の本「人のからだは、なぜ治る?」を熱心に読んでくださった東大医学部の医学生が、中近東のイラクに医学生会議と医療ボランティアで行ったとき、自分がおなかをこわし下痢をしているのに、私の本の影響を受けてか、薬を飲もうとしなかったという報告がありましたが、こういう場合は、薬はすぐに摂らないといけません。原理原則としての薬のもつリスクの認識はするべきですが、何事も硬直して考えてはいけません。現地での症状に合わせて、下痢止めや、必要ならば抗生物質を摂った方がいい場合もあります。臨機応変に考えて、対処しなくてはなりません。

 薬の持つリスクをしっかり認識しながらも、タイミングよく使うべきときは思い切って使うというのが薬の使い方のむずかしいところです。

 ですから、くれぐれも、このイラストを見たからといって、薬をうまく使いこなすことを全面否定はなさらないでくださいね。むやみに薬に依存するのはまちがいですが、薬には使うべきタイミングと状況があるということは、しっかり理解しておいてください。





 

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私はコーチングの一環としてカウンセリングをやっておりますが、守備範囲は鬱状態を支援する「癒し系」までで、鬱病の人を扱う「医療系」は守備範囲外です。とはいえ「医療系」の方がたまにコーチングを申し込んでこられることがあります。 「医療系」と「癒し系」の
鬱になるくらいなら周囲に迷惑をかけよう【カウンセリングとコーチング】at 2005年07月27日 08:50