花粉症を含めたアレルギーは、むしろ免疫系のはたらきが過敏に異常にはたらきすぎて反応している状態と考えられますね。
一方、がんは、本来なら細胞ががん化したときに、免疫系の監査機構がしっかりはたらいて、それを消滅させてしまうのに、それが、うまくはたらかないで、一個のがん細胞ができてから、肉眼で確認できるまでの大きさになるまで10年以上も放置してしまった状態をいいます。すなわち、何の症状もないまま進行します。この時点で、すでに免疫系がうまく反応せずはたらいていない(免疫不全)状態を示しています。
アレルギーと対局にあるのが、がんともいえます。
さて、不快な症状が出るのは、たしかにいやなものですが、症状が体の外に出てくれる病気と、症状がまったくあらわれないまま、知らず知らずのうちに進行して、気がつきたときは、すでに手遅れになっているような病気は、どちらがましなのでしょうか?
無自覚・無症状のままにいつのまにか進行していく病気は、こわい。
まだ体が過敏にでも反応して症状が出ている方が、病気としては軽い。
ということは、アレルギーが出てくれているおかげで、がんにかからずにすんでいるのかもしれませんよ。