2005年10月28日

自然に健康的に生き生きと年をとる知恵

 このブログの目的は、おもに経営者とその家族の健康管理と「命もうけ」に役立つような、目からウロコの発想や情報を、わかりやすくお伝えすることです。

 Anti-Aging(アンチ・エイジング、もしくは抗加齢)という言葉が、米国でも日本でも、盛んに話題になるようになりましたが、このことで、長年の友人であるアリゾナ大学医学校教授のアンドルー・ワイル博士と、以前、議論したことがあります。

 むしろ、議論をするというよりも、あっというまに意見が合ったことは、次のような点でした。

生きているかぎり、老いるのは実に自然な現象だ。年をとらない生物などいない。年をとることのどこが悪いのか?自然なことではないか。われわれは、老いを逆転させて、赤んぼうに戻るころなどできないわけだし、若返る、といってもそれなりの限度がある。だから、アンチ・エイジング(抗加齢)という言葉は正しくないし、不自然である。ただし、われわれは、自然に健康的に賢くきれいに年をとっていくことはできる。つまり、からだに悪い不摂生を続けていれば、早く老けるのは当たり前であり、うまく体と心のヘルスケアとメンテナンスをはかることにより、上手に若々しく生き生きと年をとっていくことはできる。このような生きる知恵こそが必要であり、人間のエゴと欲求のままに、奇跡のしわ伸ばしの化粧品や薬をもとめることが大切ではないはずだ。いかに賢く生き生きと年をとるか、この知恵こそが大切である。

 そのワイル博士は、ここ数年、この問題について本を書いていましたが、やっと出来上がり、米国で出版の運びとなったようです。

 ワイル博士は、医師としてはめずらしく1997年5月にあの世界的に有名な国際ニュース情報誌「TIME」の表紙を飾った人ですが、なんと、つい最近、再び2005年10月17日号の「TIME」誌の表紙を飾る人となり、これで、「TIME」誌の表紙に2回も登場した、非常にまれな医師になりました。
TIME Oct. 17, 2005

 家族ぐるみのおつきあいを15年以上にわたりしてきたので、また、彼がマスコミへの対応で忙しくなりすぎないか、友人として心配しているところです。

 私は、「人の年の差」というものも、たまたま早く生まれたか、遅く生まれたかだけの差と思っていますから、下は3歳のこどもから、上は95歳の長老の方まで、親しく楽しくおつきあいしますし、自分が年の分えらいなどと思うこともありませんから、10代20代の若者とも、親しくつきあいます。年の差など、どうでもよく、「人間の中身」だけを問題にしてつきあいますね。相手の肩書きはまったく気にしないです。

 「生老病死」の問題で悩み、出家し、悟りをひらき、教えを説いたのが、お釈迦様でしたね。

 年をとるまいと、むやみに外見ばかりに気をとられて、若づくりに専念するよりも、自然の生命の知恵とともに、いかにのびやかに生き生きと美しく年を重ねていくか、という発想を持って生きている方が、結局、外見も心も若く生きれそうですね。   
Posted by otsukako at 03:34Comments(4)TrackBack(0)

2005年10月27日

がんに効くという健康食品の検証の仕方

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 ある長期生存を誇るがん患者の会の会長がいっていることですが、がん患者の会の会合があるというと、それを耳にしたさまざまな健康食品業者が来て、自社の健康食品が、いかにがんに効能があるか、という説明を得意げにするそうです。

 そこで、その自らもがん患者だった会長さんは、そういう業者の方に、次のような質問をするそうです。

 「なるほど、おたくの健康食品が、いかにがんに効くか、その効能について、うかがいました。ところで、その健康食品を摂った100人のがん患者がいて、何人の方が今でも生きていますか?

 この質問に、はっきりと答えられた健康食品業者は、今まで皆無だそうです。

 「その健康食品を摂った100人のがん患者のうち、5年以上生存された方が何人いますか?」

 こういう質問だと、もっとはっきりするかもしれません。

 同様に、がん患者に、抗がん剤を当然のように使う医師に、同じようにたずねてみてください。

 「この抗がん剤を使った100人の患者さんのうち、現在も生きている方は、何人いますか?この抗がん剤を使った100人のがん患者のうち、5年以上生存した方は、何人いますか?」


 これも、はっきり答えられないはずです。

 もし、まことしやかに、はっきり数字を出して答えてきたら、相手が素人だと持って、その医師はウソをついているのでしょうね。

 健康食品にせよ、抗がん剤にせよ、「がんに効く」という、うたい文句が、いかに不確定なものでしかないことを、しっかり、肝に銘じておく必要がありそうですね。  
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2005年10月19日

ストレスのない世界に行きたいですか?

 このブログは、おもに経営者とその家族の健康管理と「命もうけ」の知恵について、眼からウロコのような発想や情報をわかりやすくお伝えするのが目的です。

 マスコミでも、医療の世界でも、健康にまつわる情報でも、何かといえば、「ストレス」という言葉が非常に多用され、何かにつけて「それはストレスのせいだ」といえば、すぐに納得してしまう時代ですね。

 でも、そのストレスということの意味を、きちんと理解している人は、意外に医療者にも少ないように思われます。

 もとはといえば、カナダのハンス・セリエという医学者が提唱した「ストレス学説」というものが、その言葉の発祥といえるかもしれません。

 ひとことでいえば、外部からのもろもろの刺激(これを「ストレッサー」といいますが)を受けると、脳の下垂体前葉と腎臓の上に帽子のように乗っかっている副腎のなかの副腎皮質に密接なつながりがあり、その連絡回路に「ストレス状態」を引き起こす、というもので、いわば、外部からの刺激に対する生体の反応のしかたといえるでしょう。

 ところが、この刺激が過度のものであったり、不快なものであったりすると、ずっと悪い刺激が、その回路に流れ続けるわけで、それが病を引き起こす原因になる、というわけです。

 でも、適度なストレス状態に適応していくことにより、あたかも運動により、筋肉が鍛えられるように、副腎も鍛えられ、発達し、その重量が増える、という事実もあるようです。

 以前、米国で有名なノーマン・カズンスというジャーナリストは、多忙により自らの体を酷使し、過度なストレス状態を続けたことにより、膠原病になってしまいます。でも、無理をして悪いストレス状態を体に引き起こして病気になったのなら、逆に、心地よい良い刺激を、下垂体前葉と副腎皮質との連絡回路に与え、流し続ければ、その良いストレス状態により、病気を治す力がはたらくだろうと、カズンス氏は考えました。

 そこで、栄養に気をつけながら、ホテルにこもり、毎日、愉快なコメディ映画を見て、大いに笑いながら、日々を過ごす、ということを徹底し、まさに彼の仮説どおり、見事に、彼は、薬なしで自力で膠原病を治してしまいます。

 ノーマン・カズンス氏は、今ではすでに故人ですが、1990年4月に私はロサンゼルスのビバリーヒルズにある彼の自宅を訪問し、じかにお会いしたことがあり、なつかしい方でもあります。その後、ご本人が亡くなられてからも、奥様とは、ロスに行く機会があるごとにご自宅を訪問し、お会いして、いろいろな話をしたものです。

 このように、ストレスは、とらえ方ひとつです。

 でも、ストレスというと、悪い物としてのイメージばかりが先行していますね。 

 世界的に有名になった「ストレス学説」を提唱したハンス・セリエ博士でさえ、「それでは、ストレスにどう対処したらよいのか?」と聞かれたとき、「ストレスは、おそろしいもので、またく対処のしようがない。」と答えたようで、病気を引き起こす原因としてのストレスばかりにとらわれていたようです。

 このセリエ博士の発言を知った、心身統一の哲人として有名であった日本の中村天風師は、ひとこと、「そんなものに心がとらわれてしまう取り越し苦労ほどくだらんものはないから、きっぱり忘れてしまえ。」とお弟子さんに喝破したそうです。

 東洋の精神というものは、すごいですね。

 さて、何かといえば、ストレスのせいでいやになってしまうなどと、あたりまえのように日常で愚痴や言い訳としていわれるようになってしまった今日ですが、皆さんは、ストレスのない世界に行きたいですか?

 ストレスのない世界に行きたければ、どうぞ! その気になれば、すぐに行けますよ!

 それは、なんの外部の刺激もない世界。そうです、あの世です。

 ストレスのない世界に行きたかったら、あの世へどうぞ!Welcome!

 生きている限り、外部からの刺激に生体が適応すべく反応するのはあたりまえなんですね。

 無理をためこんだ極度の疲労のような過度なストレス状態はいけませんが、やはり、心の置きどころひとつではないでしょうか?

 すぐにストレスのせいにすればするほど、ささいなストレス状態にも負けてしまう脆弱な心身が、その自己暗示通りに出来上がるだけです。

 どんなにきつく感じることがあっても、いずれは誰もがストレスなき世界へ旅立つ時が来るのですから、それまで、ストレス(刺激)ある世界を、生きている限り、大いに楽しんだほうがよいのではないでしょうか?  
Posted by otsukako at 00:47Comments(0)TrackBack(0)